水族館「アトア」で、保全活動に取り組んでいる希少淡水魚『ホトケドジョウ』が展示されます。
神戸市中央区新港町7-2
『ホトケドジョウ』は、青森県を除く東北地方から兵庫県までに分布し、兵庫県では丹波市のみに生息している日本固有の淡水魚です。
本種の生息域は、丹波市の加古川水系が最も西側に位置し、生物学的にも貴重な個体群なんだとか。
全長は約6㎝、口ヒゲが4対8本、体全体に小さい暗色点があり、太短い体が特徴で、湧水のある湿地や水の澄んだ流れの緩やかな小川などに生息し、水生昆虫や藻類などを食べます。
圃場整備や水路整備などで生息地が破壊され、局所的な個体群が絶滅するなどにより個体数が減少しており、環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類(EN)に、兵庫県版レッドリストではAランクに区分され、絶滅の危機に瀕しているそうです。
ちなみに今回の展示は、「丹波地域のホトケドジョウを守る会」と協同して開催。
本種の生息地を保護する活動(生息域内保全)を月に1回の頻度で実施しつつ、生息地での絶滅のリスクを回避するために、アトアのバックヤードでの飼育と繁殖に取り組んで生息域外保全を推進しているそうです。
日時
2024年12月6日(金)~常設展示
場所
アトア3階 GALLERY 探求の回廊
観覧料
無料 ※アトア入場料が必要です。
展示生物
ホトケドジョウ 約30個体・全長:約5㎝
※生物の状態により予告なく展示個体を変更する場合がございます。予めご了承ください。
ちなみに、最近だと「ポルカドットスティングレイの赤ちゃん」が展示デビューしているので、あわせて見にいってみてはいかがでしょうか。
◆関連リンク
・アトア átoa – 劇場型アクアリウム(神戸) – 公式サイト
ゆう
神戸で生まれ育った神戸っ子。趣味は、自然に癒やされながらの散歩とサイクリング。プリンが大好物のよく笑う人です。
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