兵庫県も「梅雨入り」。雨や湿気の多い日が増えてきていますが、こんな気候の今だから見られるのが「蛍」です。
蛍は水のきれいな場所に生息しているというイメージがありますが、実は全国各地で見ることができ「兵庫県」でも鑑賞できるスポットがいくつかあります。
今回は「ほたる鑑賞のちょっとしたポイント」や「おすすめスポット」などをまとめてご紹介。
初夏の風物詩を鑑賞し、夏の始まりを感じてみてはいかがでしょうか。
INDEX
・蛍ってどんな生き物?
・どんな種類の蛍がいるの?
・どうすれば蛍が見られるの?
・兵庫県で蛍が見られるスポット10選
蛍ってどんな生き物?
日本だけでなく世界に2,000種類くらい生息すると言われる「蛍」ですが、日本では約50種類見られると言われています。
種類や個体によっての違いはあるものの、「蛍」の寿命は羽化してからたった2週間程度!発光するのは求愛行動で、メスは産卵後4~5日くらいで寿命を全うするとも言われています。
私たちの知っている蛍らしい姿で飛び回っているのは、わずか1~2週間くらい。卵が孵化してから蛹(さなぎ)になるまでの多くの時間は水の中で暮らしています。
また成虫となってからの「蛍」は基本的にエサを食べず、幼虫の時に蓄えた栄養+夜露などの水のみを摂りながら生活するそうです。
蛍の生活には水がかかせないものなんですね。
どんな種類の蛍がいるの?
メジャーどころで行くと「ゲンジボタル」や「ヘイケボタル」「ヒメボタル」などがあり、比較的日本の広範囲で見ることができます。
種類によって「サイズ」や「光る色・周期」なども違ってくるので、「どの種類の蛍が光っているんだろう?」と考えながら観察するのもまたおもしろそうです。
サイズ:15mm(オス)/17mm(メス)
光の色:黄色
光る周期:2~4秒/回
サイズ:6~9mm(オス)/7.5mm(メス)
光の色:黄色
光る周期:0.5~1秒/回
サイズ:9mm(オス)/11mm(メス)
光の色:緑っぽい黄色
光る周期:0.5秒/回
クリップが約22mmなので、ヒメボタルはその半分。名前の通り可愛らしいサイズなのに、パワフルに光るからすごいですね。
ちなみに「ゲンジボタル」は西日本と東日本で飛ぶ速度が違うみたいですよ。
せっかち関西魂が「蛍」にも宿っているのか、西日本は「速く」東日本は「のんびり」飛ぶそうです。
どうすれば蛍が見られるの?
蛍を見る時にはいくつかのポイントがあるようです。
- 雨の日・風の強い日・冷え込む日などはあまり飛ばないので避けましょう。
- 蛍がよく飛ぶのは20:00~21:00。少し明るめのうちに目的地についておくとよさそうです。
- 光や音に弱いので「懐中電灯」や「大声での会話」には気を付けましょう。
基本的には夜間、暗い場所での移動になるので「ひとり」での鑑賞や「子供同士」での鑑賞も避けて、できるだけ動きやすい格好をした方がよさそうですね。
兵庫県で蛍が見られるスポット10選
「蛍」の一生も、夏のセミのように儚いものですね。
盛大に光る蛍を見れるのは今がベストシーズン!ということで、ここからは神戸から足を運びやすい場所にある「ほたる鑑賞スポット」をいくつかご紹介していきます。
見られる蛍 ゲンジボタル(6月上旬~中旬)
神戸の街の中心でも「ほたる鑑賞」を楽しむことができます。各線三宮駅から徒歩圏内、生田神社境内にある「生田の森」では、毎年「生田神社 ホタル観賞の夕べ」が開催され、約500匹放流されるようです。
※2022年の開催は終了しています。
見られる蛍 ゲンジボタル・ヘイケボタル(6月下旬)
画像:城崎温泉観光協会より
メインストリートからは裏道にあたる木屋町通りも、川沿いで蛍を楽しむことができます。春は桜の名所としても人気の「城崎温泉」。温泉街ならではの浴衣姿で外湯めぐりとともに「ほたる鑑賞」を楽しむのも素敵ですね。
見られる蛍 ゲンジボタル(6月中旬~下旬)
画像:但馬國出石観光協会公式サイトより
出石そばなどで有名な出石町(いずしまち)でも「ほたる鑑賞」ができるほか、毎年「ほたるまつり」が開催されています。奥山地区の奥山渓谷全域でゲンジボタルが飛び交います。
※2022年のほたるまつりは中止が決定しています。
見られる蛍 ゲンジボタル・ヒメボタルなど(6月下旬)
画像:公式Instagramより
養父市奥米地(やぶしおくめいじ)にある宿泊施設「ほたるの里」でも「蛍」を鑑賞できます。毎年『ほたる祭り』が開催されていて、宿泊施設の駐車場が利用できるみたい。これまでは無料で駐車場を貸出ししていたようですが、宿泊者でない場合は2022年から500円の駐車料金がかかるようです。
※2022年のほたる祭りは中止が決定しています。
見られる蛍 ゲンジボタル・ヘイケボタル(6月上旬~中旬)
画像:兵庫県公式観光サイトより
自然豊かな淡路島でも「ほたる観賞」が楽しめるスポットがいくつかありますが、南あわじ市にある『諭鶴羽(ゆづるは)ダム』の周辺は有名なスポットです。ダムから車で20分くらいのところにある成相(なりあい)渓谷の「成相川」でもたくさんの蛍が見られます。ちなみに「諭鶴羽ダム」はお花見でも人気の場所ですね。
見られる蛍 ヘイケボタル、ゲンジボタル、ヒメボタルなど10種類(7月上旬~下旬)
画像:公式Instagramより
ハチ北高原は、兵庫県内に生息しているすべてのホタルが見られる希少な「ほたる観賞」のスポットです。姫ボタルが舞い始めるこの時期に開催される「姫ボタル瀞川平トレイルラン」では、兎和野高原・瀞川平・鉢伏山の絶景の中を駆け抜けるトレイルランニングが行われ、2022年は7月3日予定。 スキー場のイメージが多い「ハチ北」ですが、自然豊かな場所だけに「蛍」もたくさん見られるようですね。
※2022年のイベント受付は終了しています。
見られる蛍 ゲンジボタル(6月上旬~6月下旬)
画像:公式Instagramより
多可町は町のあちこちで「蛍」が見られますが、その中でも「八千代区俵田」では期間中、遊歩道や駐車場を開放しています。平日は「フロイデン八千代」のみで、土日は「フロイデン八千代」と「児童公園」の両方の駐車場が使用できます。2022年は5月28日~6月19日の期間に開放されているようですよ。
見られる蛍 ゲンジボタル(5月下旬〜6月中旬)
画像:西脇市観光物産協会より
西脇市内東部を流れる清流「畑谷川」にもゲンジボタルが生息しています。にしわき中畑工場公園・双葉小学校近くがスポットになっていて、見ごろの時期には「中畑町公民館」のトイレ利用がOKになったり「藤の棚橋」に、無料案内所ができ、ドリンクやホタルせんべいなどが購入できるようです。
※2022年の受け入れは中止が決定しています。
見られる蛍 ヒメボタル(7月上旬ごろ)
画像:公式Instagramより
姫路市内から車で1時間ほどのとこにある安富町は「花とホタルのまち」を合言葉にした自然豊かな街で、日本三大彦山として知られる「雪彦山」などがあります。安富町の「林田川」や「関地区」周辺では、県内では少し遅めの7月頃に蛍がきれいにみられるようですよ。
見られる蛍 ゲンジボタル(6月上旬~中旬)
画像:兵庫県神河町公式観光サイトより
砥峰高原の麓、わくわく公園(ホテルモンテローザ横)では「犬見川ほたる祭り」が毎年開催されます。夕方から夜にかけて行われるお祭りなので、屋台でお腹を満たしてから、すぐ近くを流れる犬見川(いぬみがわ)で「ほたる鑑賞」を楽しむのも楽しそうですね。
※2022年の「ほたる祭り」は終了しています。
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