神戸農政公社が40年手がけてきた『神戸ワイン』の製造・販売事業を、東灘区・灘五郷の大手蔵元「白鶴酒造」に譲渡する協議を始めたそうです。
神戸産ブドウだけを使った『神戸ワイン』
『神戸ワイン』はその名の通り、神戸産のブドウからつくられたワインです。
1983年の最初の仕込み以来、ずっと自社畑と市内の契約農家で収穫された「ワイン専用ブドウ」でつくられています。
現在は神戸市西区・北区にある専用の畑と、西区にある「神戸ワイナリー」(農業公園)内にある畑のあわせて約40ヘクタールで栽培されてます。
本格的な醸造開始から40年が経ち、醸造設備が老朽化していることに加え、消費者のニーズの多様化に応える必要があることから、民間の力を借りる検討を進めてきたそうです。
神戸梅ブランデー
白鶴酒造と神戸ワイナリーは、神戸の特産品「ワイン用ブドウ」の生産拡大に向けた連携に取り組んでいるほか、白鶴酒造の純米酒と梅酒、神戸ワイナリーのブランデーをブレンドした人気商品「神戸梅ブランデー」を販売するなど、協力関係を深めていました。
譲渡成立なら来年以降の製造・販売は白鶴酒造に
両社は「神戸ワイン」の製造・販売の継承に向けて協議を進めるため、今年2月に基本合意書を締結。
今後は今年秋に正式に契約を交わし、12月に事業を引き継ぐ計画で、来年以降は製造・販売ともに白鶴酒造が行う見通しです。
白鶴酒造の担当者は記者会見で「日本酒、神戸産ワイン、そして地元の農産物を組み合わせて『神戸』を世界にアピールすることも考えたい」とコメントしています。
譲渡が成立すれば、長年愛されてきたブランドを地元企業が引き継ぐことになりますね。白鶴酒造は輸入ワインの販売は行っていますが、ワイン醸造は初めてなんだとか。海外に向けた「神戸ブランド」のアピールも検討していて、醸造所を巡るツアーなども構想しているそうです。
◆関連リンク
・神戸ワイナリー – 公式サイト
・白鶴酒造 – 公式サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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