須磨浦山上遊園は、神戸市須磨区の海沿いの山上に広がる、植物園・遊園地などもある自然豊かな公園です。
展望台からの絶景や、植物、乗り物など、見どころ満載で一日中遊べる場所。須磨浦山上遊園がオープンした昭和30年代の当時の懐かしさが今もところどころに残り、最近は「昭和レトロ」な雰囲気が楽しめると話題です。
今回は、そんな「昭和レトロ」にスポットを当てながら、幅広い世代が楽しめる須磨浦山上遊園の魅力をご紹介します。家族連れ、友達同士、カップルの小旅行にもおすすめです。
山陽電車「須磨浦公園駅」すぐにある乗り場から、ロープウェイに乗車して「鉢伏山上駅」へ。
歩いて30分ほどのハイキングコースもあるので、天気の良い日には、歩いて山頂に向かう人もちらほら。
白いゴンドラは「うみひこ」、赤いゴンドラは「やまひこ」の呼び名で親しまれる、須磨浦ロープウェイ。眼下には、須磨海岸や神戸空港、淡路島や大阪湾の景色が広がります。神戸の海と山、街並みを一度に楽しめる絶景にうっとり。
ロープウェイでの空中散歩を楽しんだら、次はカーレーターに乗ってさらに上へ。
カゴのような形していて、全国でもなかなか見られない珍しい乗り物です。須磨浦山上遊園に来たら、ぜひ体験したいものの一つ。
「日本一乗り心地が悪い」と評判の乗り物ですが、いざ乗ってみると評判通り。ゴトゴトと振動しながら傾斜を登っていきます。声が震えるくらいのあまりの揺れに、思わず笑ってしまいます。
公式も認める「乗り心地の悪さ」は、ここでしか味わえない体験です。
乗り物酔いしやすい方は、ハイキングコースをご利用ください。
カーレーターを降りるとすぐに、回転展望閣・屋上展望台があります。
昭和33年に営業をスタートした回転展望閣は、須磨浦山上遊園のシンボルです。建物内には、喫茶店やゲームコーナーなどもあり、様々な過ごし方ができます。
回転展望閣・屋上展望台からの景色(東側)
まず、屋上展望台にあがると、そこは360度どこを見ても絶景が広がるパノラマビュースポット。
どこまでも続く美しい海岸線に見とれてしまいます。天気が良ければ、東は関西国際空港、西は明石海峡大橋まで眺めることができます。
「神戸らしい眺望景観50選.10選」「ひょうごの景観ビューポイント150選」にも選定されているそうです。
回転展望閣3F 喫茶「コスモス」
絶景を楽しんだ後は、回転展望閣3階にある喫茶「コスモス」で一休み。
こちらは、なんとターンテーブルによって床がゆっくり動く、全国でも珍しい回る喫茶店。座ってお茶をしているだけで360度の景色を見られます。床が動くなんて斬新ですよね。
約55分かけてゆっくりと一周するので、ドリンクや軽食を楽しみながら、のんびり休憩する場所にぴったりです。
回転展望閣2F ゲームコーナー
次は、回転展望閣2階ゲームコーナーへ。アクションゲームやクレーンゲームゲームはどれもレトロかわいく、どこか懐かしさを感じます。
ほとんどのゲームが100円で遊べるのも嬉しいポイントです。
インベーダーゲーム
昭和に登場し、ブームになったインベーダーゲームもありました。流行当時と同じ姿のインベーダーゲームを置いているゲームセンターは、なかなか珍しいのでは。
当時を知る人にとっては懐かしく、知らない人にとっては逆に新鮮に感じられる穴場スポットです。
回転展望閣1Fにあるジュークボックス
回転展望閣1Fには、いまだ現役のジュークボックスが残されています。
ジュークボックスとは、硬貨を入れボタンを押して曲を指定すると、レコードがかかる装置のことです。
こちらのジュークボックスは、昭和の歌謡曲が流れるようになっています。昔のお気に入りの1曲や、好きなアニメソングを選んでみてください。
ジュークボックスの隙間から中を覗くと、レコードが回っている様子が見られます。日頃、レコードを目にする機会は少ない中、こんなところで出会えるなんて。
世代を超えて愛される昭和の流行曲に耳を傾けながら、ノスタルジーを感じられます。
カラフルでレトロかわいい「観光リフト」は、鉢伏山と旗振山を結びます。
ブランコのようなリフトに身一つで乗りこむので、少々スリルがありますが、それもまた楽しみの一つ。地面から2mほどの高さを、秒速1mのゆっくりとした速度で進んでいきます。
山の上の爽やかな風を感じたり、景色を眺めたりしながら、空中散歩を楽しみましょう。
3歳以上であれば一人乗りができるので、小さな子供もドキドキワクワクを体験できます。
その他にも、園内には、ユニークな遊具がたくさんある「チビッコ広場」や、手ぶらでバーベキューを楽しめる場所があり、一日中遊ぶことができます。
ファミリーや友人とのお出かけ、デートにも。どんなシーンにもおすすめできる、四季折々の自然が美しい遊び場。訪れた際はぜひ、昭和レトロな世界観を楽しんでみてください。
須磨浦山上遊園
住所 神戸市須磨区一ノ谷町5丁目3-2
アクセス 山陽電車「須磨浦公園駅」下車すぐ
電話番号 078-731-2520
公式サイト https://www.sumaura-yuen.jp/
【取材・文】FeelKOBE編集部 原田 季子・伊藤 歩美
株式会社merchu在籍。全国の自治体や企業の「企画広報室」としてWebやSNSを活用したブランディングおよびマーケティングを手がけている。また、自社メディアブランドKobecco(Instagramフォロワー:3.3万人以上)を展開し、兵庫・神戸の魅力発信を日々行なっている。
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