火起こし・竹炭づくり体験!神戸創業「OSシネマズ」の会社が、須磨の里山で『親子防災イベント』を開催【体験レポ】

ライター:ゆう

神戸三宮から車で約30分、須磨・垂水にまたがる「多井畑(たいのはた)西地区」には、豊かな自然が残る里山があるってご存知ですか?

今回は、多井畑西地区にある交流広場で、神戸三宮を創業の地とする「OSシネマズ」で有名なオーエス株式会社が、災害時に役立つスキルと知識を学ぶイベント『防災キャンプ!災害でもしものときに生き抜く力<ファイヤー編>』を開催しました。

小学生とその家族25名が参加し、「焚火」「竹炭づくり」「竹で火起こし」「防災食」を体験。自分で起こした火種を使って「焼き芋づくり」も。そのイベントの様子をご紹介します。

多井畑西地区とは

神戸市須磨区と垂水区にまたがる「多井畑西地区」は、三宮の中心から約30分と市街地近郊にありながら、自然が多く残るエリアです。

そんな自然豊かな土地を活かして、多井畑西地区ではさまざまなイベントや、企業のCSR(社会的責任)活動・社内研修・レクリエーションを行うなど、活用に向けた取り組みが進められています。

詳しくは特設サイトをご覧ください。

Index

オーエス株式会社の活動背景
電車・バスでも気軽に行ける神戸の里山
自然体験しながら楽しく「防災」を学ぶ

オーエス株式会社の活動背景


画像:公式サイトより

神戸三宮を創業の地とする「オーエス株式会社」は、ミント神戸や神戸ハーバーランドumieにある「OSシネマズ」や、サンキタ広場前の大型ビジョン「オーエスビジョン」などを手掛ける会社です。

サステナビリティ重点課題のひとつである「地域に根差したまちづくり活動・環境への配慮」として、2023年3月に神戸市と協定を締結し、多井畑西地区における里山の保全・活用に取り組んでいます。

課題となっている放置竹林対策を推進するとともに、エコファーミングの実証実験フィールドとして活用。その活動のなかで地域の方とともに里山の課題を学び、ともに解決に取り組むイベントを開催しています。

これまでには神戸市と協力し、荒れた竹林を除伐し整理する里山再生体験会や、地区内の畑で栽培したジャガイモを地域の子ども食堂に寄付してイベントに活用してもらうことなどを行ってきたそうです。

担当者コメント

オーエス株式会社は、映画館「OSシネマズ」を単なる映画鑑賞の場にとどまらず、地域の情報発信基地として再定義し、エンタメを通じて地域や社会の課題解決に取り組んでいます。

その一環として、映画館を学びの場として活用する体験型ワークショップ「CINE LAB(シネラボ)」を開催。今回のイベントでは映画館を飛び出し、神戸市の里山で災害時に役立つスキルと知識を身につけました。

今後もさまざまなイベントを開催予定ですので、ぜひご期待ください!

LINEで「CINE LAB」を友だち登録いただくと、今後のイベント情報をお届けします。皆さまのご参加をお待ちしています!

電車・バスでも気軽に行ける神戸の里山

ところで「多井畑西地区」とは、どんな場所なのでしょうか?

神戸市須磨区と垂水区にまたがる市街地近郊に残る自然豊かな里山で、竹林整備を行うとともに、ありのままの自然を活かしてイベントの開催や、企業のCSR(社会的責任)活動・社内研修・レクリエーションを行うなど、活用に向けた取り組みが進められています。

現在では、活動拠点となる「交流広場」も整備され、木陰に設置されたベンチも。イベント参加者や地元の人たちが集まって話せる憩いの場になってます。

今回のイベントでは、交流広場までの道中で、多井畑西地区についての説明や、「放置竹林」問題について学べる時間も

子どもたちも、木や草、土、生き物など、いろいろな発見があって、わいわい楽しみながら目的地に向かいます。

自然体験しながら楽しく「防災」を学ぶ

到着!まずは竹でできた椅子に座って、「火」と「防災」の関係について、講師の田渕幹敏(たぶちみきとし)さんから学びます。

阪神・淡路大震災や東日本大震災、能登半島地震を例に、体温・水・食べ物などの大切さを紹介。参加しながら学べるようになっていて、子どもたちも元気よく手を挙げていました。

いざ、1つ目の体験「焚火体験」へ。災害時、体温を維持するために、身の回りに落ちている木々でできる火の起こし方を体験するという内容です。

親子で一緒に木を集めて、3種類の太さの棒を作り、着火剤となるほどいた麻紐とガムテープに、簡単に火を起こせる道具「メタルマッチ」を使って火をつけます。

集めた木を細い順に重ねて、だんだんと火を大きく。風をどうにか防げないかと、子どもも大人も手をかざして、火を育てていました。

とても寒い日だったこともあって、小さな火があるだけで暖かさが段違い。お家でもオール電化が進んで「火」を見る機会が少ない今、そんな体験ができるのは貴重なんじゃないでしょうか。

次は、焚火体験で作った火種を使って「竹炭づくり体験」。多井畑西地区で問題となっている「放置竹林」から伐採した竹を、専用の釜に入れていきます。

最後には2mほどの大きな火も。なかなか見る機会のない大きさなので、子どもたちも大興奮。楽しみながら、放置竹林と竹の活用についても学べるいい機会ですね。

ちなみに竹炭は、消臭や土壌改良などに使うことができるので、お家でも活用できますよ。

竹炭ができるまで、さつまいもを新聞紙とアルミホイルで包んで、「焼き芋」の準備を進めていきます。自分の食べる焼き芋を包もうと、わくわく。

全部を包み終えたら、竹炭を作っている釜の中へ。熱いので離れたところから、子どもたちがポイッと投げ入れます。

焼き芋ができるまで、みんなで「ランチタイム」。「防災食」のカレーをいただきます。あたたかいスープなども用意されていて、持参した弁当と一緒にみんなで仲良くお昼ごはんに。

今回のイベントで初めて知り合った人たちも一緒に食べて、親子での交流も生まれていましたよ。

空いた時間には、竹で作られた遊び場「プレーパーク」で遊ぶ子どもたちも。竹のブランコに揺られたり、竹のはしごを使って木に登ってみたりして、みんな一緒になって遊んでいました。

そのほかにも、落ち葉を拾ったり、坂を駆け上がったり、高台に登ってみたりと、里山だからこその自然体験ができるのも魅力ですね。

休憩のあとは、最後のコンテンツ「竹で火起こし体験」へ。1節より大きめにカットして縦半分に割った竹を、こすり合わせて火を起こすというものです。

竹は多くの水分を含んでいることもあって、これがなかなか大変。親子で力をあわせて、一生懸命こすって、摩擦を起こします。

こんな原始的な火起こしも体験できて、思い出に残りそうですね。自然が残る場所ならではのイベントなんじゃないでしょうか。

最後には、竹炭で作った「焼き芋」をみんなでいただきます。遠赤外線でじっくり火を入れてあるので、ホクホク。美味しい!と笑顔で食べていました。

1日、防災や放置竹林について学びながら、里山の自然を活かしたいろいろな体験ができて、素敵なイベントだったんじゃないでしょうか。親子一緒にチャレンジする内容が多く、絆も深まりそうですね。


いかがでしたか?神戸三宮を創業の地とする「オーエス株式会社」が多井畑西地区で開催したイベント『防災キャンプ』の様子をご紹介しました。

ほかにも神戸の里山「多井畑西地区」で自然体験がしたいという人は、特設サイトでイベントなどをお知らせしているので、気になる人はぜひ見てみてくださいね。

また、多井畑西地区では、企業のCSR(社会的責任)活動や社内研修・レクリエーションでの多井畑西地区の活用を目的に、体験会が開催されています。

神戸でなにか地域貢献ができないか、社員のチームビルディングや家族ぐるみの交流などにいい場所はないかなと探している方におすすめの場所なので、ぜひお気軽に下記フォームよりご相談ください。

◆関連リンク
須磨・垂水の自然豊かな都市型里山『多井畑西地区』 – 特設サイト

 

この記事を書いた人

ゆう

神戸で生まれ育った神戸っ子。趣味は、自然に癒やされながらの散歩とサイクリング。プリンが大好物のよく笑う人です。

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