『孫文記念館』のすぐ北側には『旧武藤山治邸』があります。異人館のようなルックスですが、衆議院議員として活躍した武藤山治が明治40年に建てたものです。
入館料
大人 100円、中学生・高校以下は無料。
武藤山治は鐘紡の中興の祖といわれた人物で、彼が亡くなった後は「鐘紡舞子倶楽部」として従業員の厚生施設に利用されていました。当初は和館もありましたが、明石海峡大橋の建設に伴う国道2号の拡幅で取り壊しに。
洋館のみが垂水区狩口台に移築された後、平成19年に兵庫県に寄贈され、舞子公園内に移築。現在は国の登録有形文化財になっています。
館内には暖炉や家具、調度品が往時のままに残されています。こちらのステンドグラスも良い感じ。全体的に保存状態が良く、リッチさとセンスの良さがうまくミックスされているような気がします。
当時、主寝室として使われていた広間は、鐘紡舞子倶楽部ではダンスホールとして使われていたこともあるそうです。ちなみに真ん中の絵が武藤山治。なるほど、貫禄がありますね。
『旧武藤山治邸』のすぐそばには自動販売機や屋外トイレもありました。眺めが良さそうなので上に登ってみることにします。
期待以上の素晴らしい風景。ちょっとした絵葉書のようです。舞子公園に限ったことではありませんが、空と海を撮るなら天気の良い日に限りますね。
この建物には松籟橋(しょうらいきょう)がかかっていて、ここを渡ると国道2号の北側にある松林へ行くことができます。
普通の松林に見えますが、舞子の浜は万葉の昔から詩歌に詠まれたり、浮世絵に描かれたりする白砂青松の地として、多くの人々に親しまれていました。
こちらはJRの線路を越えた、北地区の松林。遊具スペースやトイレもあったりして、ちびっこの遊び場としても利用できるようになっています。
神戸ジャーナル 編集部
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