救急医療相談「#7119」で「受診すべき時間の目安」を伝える表現が見直されたみたい。追跡調査の結果をもとに

神戸市では「夜中に熱が下がらない」「お腹が痛い」など、急な病気やケガで今診てくれる病院が分からない時や、救急車を呼ぼうか迷った時に24時間年中無休で相談を受け付ける救急相談ダイヤル『#7119(救急安心センターこうべ)』を運営しています。

昨年度、#7119で案内した結果を市内の医療機関で追跡調査した結果、診察した医師から「もう少し遅い受診案内で良い」との評価が高い割合で確認されたのだそう。

そこで、今後の更なる救急医療の需要増大を見越して、受診案内の表現が見直されました。

#7119で相談員が症状を聞き取った結果、5段階の緊急度に応じて医療機関を受診すべき時間の目安を伝える際、即座に受診が必要な症状以外は、夜間・休日における受診を促さないような表現に改めたとのこと。

さらに「相談後に体調が悪化した時はどうするべきか」の補足説明を新たに加えるようになりました。

橙(準緊急)⇒119通報 
黄(低緊急)⇒できるだけ早く受診 
緑(非緊急)⇒早めに受診
または(いずれの場合も)再度電話相談

119通報で救急車の要請を迷っている場合などには、これまで同様#7119を案内し、救急車の必要性を判断するための連携を行うみたい。

追跡調査の概要は、こんな感じです。そのほか詳細についてはホームページで公開されてます。

調査対象
#7119 救急医療相談

調査方法
① 相談者に受診時間の目安を案内(緊急度を助言)
② 相談者は案内された受診時間の目安を医療機関に回答
③ 診察した医師は#7119 が案内した受診時間の目安を評価

調査期間
2023年10月から2024年3月末

調査結果
概ね適切な案内であったとの評価を受けたが、相談の時間帯や曜日に関わらず早め早めの受診を勧める案内となっていたため、必要以上に夜間休日の受診を促す傾向が見られ、利用者・医療機関双方の負担につながっていたことが確認された。
受診案内の表現を見直すことで、より適正なタイミングで医療機関の受診を促すことが可能になり、双方にとって負担軽減につながると判断した。

#7119で案内した受診時間の目安に対する医師の評価
「適切」76.7% 
「要検討」23.3%

「要検討」の内訳
「もう少し遅い受診案内で良かった」89.2%
「もう少し早い受診を促すべきだった」7.5%
※分類不可3.3%


神戸市では、救急車の出動件数が2年連続で過去最多を更新(2022年:97,231件/2023年:99,683件)し、今年もさらに記録更新するペースで出動件数が伸び続けているそうです。

緊急の場合はためらわずに救急車を呼ぶ必要がありますが、判断に迷うようなときには#7119を適切に利用したいですね。

◆関連リンク
救急安心センターこうべ 救急相談ダイヤル「#7119」 – 神戸市

 

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やよい

「推し」のライブによく出没します。

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