食パンの上に神戸ビーフ!?老舗精肉店『大井肉店』でステーキランチを堪能!世代を問わずおすすめできる「サーロイン」は焼き方に秘密があるみたい

来年夏に開催予定の大型観光キャンペーン『兵庫デスティネーションキャンペーン』のプレイベントが始まっているとのことで、参加してきました。

今回参加したのは、老舗精肉店『大井肉店』で神戸ビーフを楽しみながら、歴史文化や焼き方なども学べるというプログラム。

気にはなっていたものの、なんとなく敷居が高いイメージがあった『大井肉店』ですが、キャンペーンきっかけで足を運んでみると、オモシロイ話をいろいろと聞くことができ、満足度の高いランチタイムに。

INDEX
・現存する最古の精肉店『大井肉店』で学ぶ「神戸ビーフ」のルーツ
・神戸ビーフのフルコースを堪能
・キャンペーン詳細

現存する最古の精肉店『大井肉店』で学ぶ「神戸ビーフ」のルーツ

JR神戸駅から歩いて5分のところにある『大井肉店』は向かって左側が精肉店、右側のエレベーターから上がった4階・5階がレストランになっています。

精肉店は明治4年にできたそうで、現存する精肉店としては日本最古になります。なんと今年で151年目!

いろんな神戸ビーフの歴史を話しながらステーキを作ってくれるのは、料理長の吉井さん。

レストランも昭和41年にでき56年目になるそうですが、阪神淡路大震災を経てもお店の雰囲気はほとんど当時のままなんだとか。

店内の様子はこんな感じ。テーブルは4席ほどで、それぞれピカピカの鉄板を囲むような形になっています。

ステーキの提供が始まった当初は、まだこの「目の前で調理」するスタイルは一般的ではなかったようです。

鉄板の上にある換気扇はオープン当初から使っているそうですが、銅を手打ちしてつくったもので、お手入れにはかなり手間暇をかけているんだとか。

今回準備していただいたお肉は「神戸ビーフ」。但馬牛(たじまうし)として育てられた中から、厳しい格付基準をクリアしたものだけが神戸ビーフの証である『菊の判』を押され出荷されます。

安定の美味しさを提供できるようになったのは実は1983年頃からとまだ割と最近のこと。その頃になってようやく肉質を評価する基準が定められたそうです。

「焼き方」などのこだわりやコツなども、実際に食べながら教えてもらえるとのことです。

神戸ビーフのフルコースを堪能


ノンアルコールの食前酒

最初はローヤルゼリーが入った梅ジュースでさっぱりとスタート。


サラダ/牛肉ときんぴらごぼうの佃煮

お料理1品目は、1階の精肉店でも売られている「牛肉ときんぴらごぼうの佃煮」と「サラダ」がでてきます。

しっかりお肉の食感が感じられる佃煮は、まさにお肉屋さんの佃煮という感じ。白ご飯が欲しくなってしまいますが、まだまだコース序盤なのでここはグッと我慢。


焼野菜

焼き野菜もたっぷり。「シャドークイーン」という紫色のじゃがいもなど、彩りなども考えながら、いつもちょっとした変わり種のお野菜が出てくるんだとか。

白い茄子や白いピーマン、ピンクのじゃがいもなど、目で見ても楽しくしっかり野菜も摂れるのは、女性は特に嬉しいところです。


神戸ビーフサーロインステーキ(100g)

主役の「神戸ビーフ」が鉄板に登場。表面には塩と風味の良いアンコールペッパーで下味をつけ、油は一切敷かずに焼いていきます。

「神戸ビーフ」の特徴は、赤身と霜降りのバランスの良さや、油が(魚などに含まれる)オレイン酸のようにあっさりしている点などがあるそう。

最近は「サーロイン」より「ヘレ」を頼みたくなるお年頃ですが『大井肉店』では、世代を問わず多くの人が「サーロイン」を注文するんだそうです。そこには焼き方のコツも。

400℃を越える鉄板の上にのせるとジュワっと油が出てきます。この余分な脂はしっかり取り除き、旨味だけを閉じ込めるように表面をこんがり焼いていきます。

『大井肉店』では、肉本来の味をまっすぐ感じられるようにガーリックなどは焼く時には使用せず、アクセントにガーリックチップをお好みで添えるかたち。

料理長の吉井さんいわく、おうちだとお店のように高温で焼くことができないので、まるごと1枚ではなく少し小さめに切ってから焼く方がいいんだとか。

焼きあがりました!とサイコロ状になったステーキは、お皿の代わりとなった「トースト」の上に盛られます。

トーストも鉄板で焼いてくれます。通常、卸は行っていない「フロインドリーブ」の食パンを使っているのが料理長のこだわりのひとつ。

ギューギュー押しながら焼いているので、ふんわり感を残しつつも、こんがりサクッとした食感で、お肉と一緒でも重すぎることなく食べられます。

ソースは、自家製しょうゆ(甘め)/塩/燻製しょうゆの3種類用意されています。

まずは「塩」で…とのことだったので、ほんの少しだけお塩をつけていただきます。

サーロインを食べた時のじゅわ~っと油が口の中に広がる重たい感じはなく、ほどよい旨味とお肉らしい食感で、サーロインの概念が変わります。

表面をパリっと焼き上げているので、ただやわらかいだけではなく、ほどよく噛みごたえもあり、油もしつこくなくペロッと食べられてしまいました。


本日の一品

本日の一品は「ビーフシチュー」。煮込み用の牛肉が入っていて、こちらはあっさりほろほろ。しっかりめの味付けがされたシチューなので、肉の旨味がしみ込んだトーストと一緒に食べると相性抜群です。

本日の一品は、その時々でメニューが変わるみたいですよ。


デザート

最後は、ゆずの皮がゴロゴロ入った爽やかな「柚子シャーベット」でお口直し。コーヒーまでついてくるので、満足感たっぷりです。

料理中ずっと気になっていた制服のロゴを見せてもらいました。『大井肉店』のロゴというと「大」の文字がひし形で囲われたようなイメージでしたが、こちらはレストランのロゴなんだそう。

普段だとお肉の焼かれる様子を眺めながら、静かにお行儀よく食事をするところですが、今回はルーツを学べるプログラムとあって、料理長ともざっくばらんに話しながら食事が楽しめました。

ちょっと距離も縮まって、いつもよりリラックスしながらステーキを満喫できます。

キャンペーン詳細

JRグループ6社と地元自治体・観光事業者等が一体となって全国から兵庫県への誘客を図る大型観光キャンペーン『兵庫デスティネーションキャンペーン』。そのプレキャンペーンが今年の9月末まで行われています。

今回チョイスした「神戸ビーフの歴史・焼き方を学び、味わう」では、しっかりフルコースを味わいながら、普段なかなか知ることのできない兵庫の食文化を学ぶことができます。

予約方法
予約サイトより
※各回先着10名まで(1組2名~5名まで予約可)

時間
11:30~13:30

料金
10,000円/人

本イベントの開催は、来年夏とのことですが、現在行われているプレキャンペーンでは  兵庫テロワール旅  というコンセプトのもと「兵庫の食」を通して、風土・歴史・文化などのルーツを学べるような「おいしい」だけでなく知識欲を満たしてくれるプログラムが複数用意されています。

ほかには「豚まんづくり体験」や「灘五郷の日本酒と一緒に音楽が楽しめるイベント」なども。キャンペーンの詳しい内容もチェックしてみてくださいね。

「兵庫デスティネーションキャンペーン プレキャンペーン」が開催されるみたい。神戸牛・灘五郷の日本酒を味わうイベントや、豚まん作り体験など

2022年7月3日

予約方法
予約サイトより
※お支払いはクレジットカード決済のみとなりますので予めご了承ください。
※電話、FAXでの予約受付は行っておりません。
※所定の期日以降はキャンセル料金が発生します。

問い合わせ
〈一財〉神戸観光局
TEL:078-230-1120(平日9:00~17:30)

◆関連リンク
兵庫テロワール旅 – 公式サイト

 

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このみ

花や夕焼け空を眺める時間が好きです。

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