神戸三宮から車で約30分、須磨・垂水にまたがる「多井畑(たいのはた)西地区」には、豊かな自然が残る里山があるってご存知ですか?
今回は、「竹伐採」が体験できる『里山再生活動体験会』に潜入!最後には採れたてのタケノコもいただきます。
企業のCSR(社会的責任)活動や社内研修・レクリエーションでの活用や、学生の参加を目的に開催されたイベントでしたが、今後は一般参加できるイベントも開催予定です。
学生や会社の人同士だけでなく、親子でも参加できるので、子どもと一緒に気軽に自然体験をしてみたい人、社員同士の交流イベントが気になる人、里山保全・活用に興味のある人などもぜひ見てみてください。
多井畑西地区とは
神戸市須磨区と垂水区にまたがる「多井畑西地区」は、三宮の中心から約30分と市街地近郊にありながら、自然が多く残るエリアです。
そんな自然豊かな土地を活かして、多井畑西地区ではさまざまなイベントや、企業のCSR(社会的責任)活動・社内研修・レクリエーションを行うなど、活用に向けた取り組みが進められています。
詳しくは特設サイトをご覧ください。
Index
電車・バスでも行ける神戸の里山
「多井畑西地区」へは、JR須磨駅・山陽電車 須磨駅や、地下鉄 妙法寺駅・名谷駅から出ているバスで向かいます。
JR須磨駅からだと、山側にあるバス停から神戸市バス72系統に乗って15分ほど。他の駅からも10分~20分ほどバスに乗ります。
集合場所は、日本最古の厄除け神社として知られる「多井畑厄除八幡宮」。
道中には、須磨離宮公園や、クロスモール須磨のマクドナルドやケーズデンキなどがあるあたりです。
参加者が揃ったら、いざ竹林があるエリアへ。途中、地元の人がやっている畑の隣や、木が生い茂る細い道などを通って、ハイキングのよう。
地区内には田んぼもあって、自然の豊かさが感じられますよね。緑に囲まれて、思わず深呼吸したくなりますよ。
活動拠点となる「交流広場」に到着。木陰にベンチが設置されていて、イベント参加者や地元の人たちが集まって話せる憩いの場になってます。
みんな集まったら、用意されているヘルメットや腰に巻くノコギリ・ハサミを装着。なかには、お母さん・お父さんと一緒に子どもたちも参加しています。
竹伐採の前には学ぶ場も。竹林整備は、生物多様性の低下・景観の悪化などを防ぐために大事なんだそう。伐採した竹は竹製品や竹炭、竹細工、農業資材などいろいろ活用されてます。
親子で気軽に自然体験ができるだけでなく、環境問題や自然の仕組みなども簡単に学べて、子どもの興味関心も広げられそうですね。
竹の伐採にチャレンジ!
いよいよ竹伐採へ!竹林整備のプロから、まずは竹の切り方のレクチャーを受けます。
プロがスムーズにノコギリを入れて竹で切る様子を初めて見て、「おーー!」という歓声も。
レクチャーを聞いたら、すぐに実践。切る竹についてアドバイスをもらいながら、ノコギリの刃を入れていきます。
竹が密集していたり、斜面があったりして、切るのが難しいときも。参加していた学生も、「難しい!」と笑いながらも集中して竹を伐採していました。
竹を切って倒したあとは、1か所にまとめるために、適当な長さに分割していきます。
コツを掴むまでは、ノコギリの刃が引っかかったり、斜めに歪んでしまったり、時間がかかってしまったり。試行錯誤しながら真剣に取り組んでいました。
汗をかきながらもそれぞれ笑って楽しみながら、普段なかなかできない体験ができるので、同じ会社や学校の人たちとはもちろん、その日出会った人とも仲良くなれるのは貴重な機会なんじゃないでしょうか。
子どもたちが、細い竹をお母さん・お父さんと伐採して、一緒に運ぶ場面も。何回も往復して、楽しそうな姿が見られました。
自然に触れて学びつつ、親子でいつもと違った思い出が作れるとともに、夜ぐっすり眠ってくれるくらいの運動量もあるのは嬉しいですね。
ちなみにこの先には、自然の生き物たちが共存共生できる場所「ビオトープ」が。これも交流広場の一部で、多井畑で活動している「淡路景観園芸学校」の学生が主体的に行動して作っています。
手前の苗を置いている棚も竹で作られていて、今後もすぐ近くの竹林で伐採した竹を再利用して水温が上がらないよう屋根を作るそう。学生も交えながらみんなで交流できる場所を作っているのは素敵ですね。
ちなみにビオトープができるまでの活動と今の様子を紹介する、淡路景観園芸学校の学生による記事もあるので、そちらもぜひ。
採れたてのタケノコをいただく
竹をひと通り伐採したあとは、「タケノコ採り」も。鍬(くわ)を使って、少しだけ頭が見えているタケノコの周りを掘っていきます。
小学生でも1人でできるので、初めての鍬を持って、一生懸命掘っていましたよ。
学生たちも、初めてのタケノコ採りを体験。採れたてのタケノコの香りを嗅いでみたりと、自然体験を満喫していました。
タケノコが採れるのは3月~6月ごろ。時期によって違う種類のタケノコが採れるみたいです。今回は遅めの時期だったので特大のタケノコも採れました。
採ったタケノコは、小さめサイズのものを選んで、アルミホイルに包んで焼いていきます。
ちなみに、一般参加のイベントではタケノコだけでしたが、会社のイベントとして参加していた人たちは、一般イベントのあと奥のテントで会社の人とBBQも楽しんでいましたよ。
アルミホイルを開けると、ほくほくのタケノコが。いい感じの焦げ目が付いていて、美味しそう。最後に醤油をかけたら完成です。
係の人が切り分けてくれたタケノコをみんなでつつきます。下の方は少しえぐみがありましたが、先の方はタケノコと香ばしい醤油があっていて絶品。
子どもたちも「おいしい!」と、ぱくぱく食べていました。
気軽に自然体験ができて、子どもたちだけでなく、学生や大人たちもやりきった表情をしていて、リフレッシュできたんじゃないでしょうか。
いかがでしたか? 市街地の近くにありながら自然豊かな多井畑西地区で、竹伐採やタケノコ収穫を体験してみました!
学生同士や親子でも、里山保全・活用を学んだり、気軽に自然体験ができたりする多井畑西地区。興味のある人はぜひ特設サイトもあわせてご覧ください。
今回開催された『⾥⼭再⽣活動体験会』は、⺠間企業のCSR(社会的責任)活動や社内研修・レクリエーションでの活用を目的に、定期的に開催されています。
企業のCSR担当者や、多井畑西地区の利活用に興味のある方は、ぜひ下記フォームよりお問い合わせください。
◆関連リンク
・須磨・垂水の自然豊かな都市型里山『多井畑西地区』 – 特設サイト
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