神戸の企業『日本イーライリリー』が、多井畑西地区で「放置竹林」の整備活動を実施。竹の飯ごう炊さんも家族で体験

ライター:ゆう

神戸三宮から車で約30分、須磨・垂水にまたがる「多井畑(たいのはた)西地区」には、豊かな自然が残る里山があるってご存知ですか?

今回、神戸に本社を構える企業「日本イーライリリー」が、神戸市都市局 地域整備推進課と協働して、多井畑西地区で「放置竹林」の整備を行いました。

社員の家族やその友人など27名ほどが参加し、「竹伐採」と「竹筒ごはんづくり」を体験

また、同じように多井畑西地区での活動を検討している神戸大学の学生も3名ほど参加しています。

多井畑西地区とは

神戸市須磨区と垂水区にまたがる「多井畑西地区」は、三宮の中心から約30分と市街地近郊にありながら、自然が多く残るエリアです。

そんな自然豊かな土地を活かして、多井畑西地区ではさまざまなイベントや、企業のCSR(社会的責任)活動・社内研修・レクリエーションを行うなど、活用に向けた取り組みが進められています。

詳しくは特設サイトをご覧ください。

Index

日本イーライリリーの活動背景
電車・バスでも気軽に行ける神戸の里山
竹の伐採にチャレンジ!
竹でご飯を炊いて、自然のなかでランチタイム

日本イーライリリーの活動背景


画像:公式サイトより

「日本イーライリリー」は、1975年の設立以来50年近くにわたり、兵庫県神戸市に拠点を置く製薬会社です。

イーライリリー・アンド・カンパニー(本社:米国)の日本支社で、そのほか研究開発拠点は7ヵ国、臨床試験部門は55以上の国に広がっています。

医療用医薬品に特化して事業を展開し、「がん」「糖尿病」「中枢神経系疾患」「自己免疫疾患」「疼痛」などの領域で日本の医療に貢献しているそうです。

地域とのつながりも大事にしていて、行政や多様な業種の企業と協働しながら、社員が地域コミュニティとつながる機会も作っています。

社員が取り組む「地域コミュニティ貢献のためのボランティア活動を応援・促進するプログラム」の一環として、2008年から15年以上にわたり、個人・チーム・家族で地域コミュニティの社会課題に目を向け、より良い影響をもたらすプランを考え、実際の活動や寄付を行っているそうです。

今回は、多井畑西地区に興味を持ち、豊かな自然を残すために何かできないかと考え、放置竹林について学ぶとともに「竹林整備」と「竹筒ごはんづくり」の体験会を実施しました。

電車・バスでも気軽に行ける神戸の里山

ところで「多井畑西地区」とは、どんな場所なのでしょうか?

神戸市須磨区と垂水区にまたがる市街地近郊に残る自然豊かな里山で、竹林整備を行うとともに、ありのままの自然を活かしてイベントの開催や、企業のCSR(社会的責任)活動・社内研修・レクリエーションを行うなど、活用に向けた取り組みが進められています。

現在では、活動拠点となる「交流広場」も整備され、木陰に設置されたベンチも。イベント参加者や地元の人たちが集まって話せる憩いの場になってます。

「多井畑西地区」へは、JR須磨駅・山陽電車 須磨駅や、地下鉄 妙法寺駅・名谷駅から出ているバスで向かいます。

JR須磨駅からだと、山側にあるバス停から神戸市バス72系統に乗って15分ほど。他の駅からも10分~20分ほどです。

近くには、日本最古の厄除け神社として知られる「多井畑厄除八幡宮」も。ここから、竹林近くの「交流広場」へ向かいます。

途中、地元の人がやっている畑の隣や、木が生い茂る細い道などを通って、秋のハイキングみたいですよ。

交流広場に到着したら、みんな木陰に集まって、まずは竹伐採の前に放置竹林について学びます。

竹林整備は、生物多様性の低下・景観の悪化などを防ぐために大事なんだそう。伐採した竹は竹製品や竹炭、竹細工、農業資材などいろいろ活用されてます。

社員が家族ぐるみで気軽に自然体験ができるだけでなく、放置竹林について考えるいいきっかけになりそうですね。

竹の伐採にチャレンジ!

ヘルメットやノコギリを装着して、いよいよ竹伐採へ!竹林整備のプロから、まずは竹の切り方のレクチャーを受けます。

竹林の中に入るのも普段はなかなかない機会。真剣な表情で竹を見上げていますね。竹の様子を見て倒れる方向も考えながら、安全に進めていきます。

レクチャーのあとはすぐに実践。切る竹についてアドバイスをもらいながら、ノコギリの刃を入れていきます。

竹が密集していたり、斜面があったりして、切るのが難しいときも。工夫しながら、集中して少しずつ進めていきます。

竹を切って倒したあとは、1か所にまとめるために、適当な長さに分割していきます。コツを掴むまでは、ノコギリの刃が引っかかったり、斜めに歪んでしまったり、時間がかかってしまったり。

日本イーライリリーの社員さんも学生さんも、お互いに話したり助け合ったりしながら真剣に取り組んでいました。

同じ会社の人、学校の人とのチームビルディングの観点からはもちろん、自然のなかで汗をかきながらも笑って楽しみながら、普段あまりできない体験もできるので、なかなか貴重な機会なんじゃないでしょうか。

交流広場では、子どもたちがお母さん・お父さんと一緒に竹を切る場面も。あまり使ったことのないノコギリを一生懸命動かしていました。

そのほか子どもたち同士で集まって、草花を拾ってきたり、虫を捕まえたりと、自然の中で思いっきり遊んでいましたよ。

自然に触れて学びつつ、親子でいつもと違った思い出が作れるとともに、夜ぐっすり眠ってくれるくらいの運動量もあるのは嬉しいですね。

竹でご飯を炊いて、自然のなかでランチタイム

竹を1節サイズにカットしたら、ご飯を入れるための窓を作っていきます。

これが結構難しい…!子どもたちも、お父さん・お母さんの力を借りながら、少しずつ刃を入れていきます。

作った窓からお米をいれて、いざ炭火で炊いていきます。自然のものだけでご飯を炊けるなんて、こんな体験ができる機会も珍しいですよね。

竹は水分を多く含んでいるので汁がたくさん出てきます。そこから、ぐつぐつと音が鳴り出して10分ほどすると、できあがりです。

ふたを開けると黒焦げになった竹の中には、ふっくらと炊きあがった白いご飯が!湯気がふわっと出てきて、炊きたてご飯のいい匂い。

竹の香りもほんのりして、竹筒で作ったからこその体験ですね。竹の太さによって、少しずつ違った炊き具合のご飯が食べられるのも面白いですよ。

ちなみに、ご飯と一緒に、持ってきたお肉やソーセージ、えのきのベーコン巻きなども炭火で焼いてBBQすることもできます。

竹をお皿にして、ご飯とおかずを盛って食べるのも、非日常な体験ですね。「日本イーライリリー」の社員さんも学生さんも一緒になって楽しんでいて、多井畑西地区でどんな活用ができそうか話し合っていました。

竹林整備の大変さを知ったことで、企業にとっての継続的な地域との関わりについて考えるきっかけに。子どもたちにとっても良い機会となったそうです。

「楽しかったのでまた参加したい!」「今後も多井畑西地区と関わっていきたい」という声もありましたよ。

同じ会社の人と、神戸の里山について学んで活動もできて、自然の中で身体を動かして一緒に思い出も作れるのは素敵ですね。


いかがでしたか?神戸に本社を構える企業「日本イーライリリー」が、多井畑西地区で行った「放置竹林」を考える活動の様子をご紹介しました。

多井畑西地区では、企業のCSR(社会的責任)活動や社内研修・レクリエーションでの多井畑西地区の活用を目的に、体験会が開催されています。

神戸でなにか地域貢献ができないか、社員のチームビルディングや家族ぐるみの交流などにいい場所はないかなと探している方におすすめの場所なので、ぜひお気軽に下記フォームよりご相談ください。

◆関連リンク
須磨・垂水の自然豊かな都市型里山『多井畑西地区』 – 特設サイト

 

この記事を書いた人

ゆう

神戸で生まれ育った神戸っ子。趣味は、自然に癒やされながらの散歩とサイクリング。プリンが大好物のよく笑う人です。

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