新長田の『献血ルーム』で占いができる?!「献血の実態」についても聞いてきた

今回はとある場所へ向かうべく「新長田エリア」に上陸!駅南側にある「アスタプラザファースト」へ向かいます。


神戸市長田区若松町5-3-1

到着したのは、「新長田鉄人前献血ルーム」。普段、元町にあるマチカドホケン室でお悩み相談をしている「今庄和恵さん」と一緒にやってきました。

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2023年6月26日

今庄さんは、約15年前から「献血ルーム」でのボランティア活動をしているとのこと。

今回は、その活動の様子とともに、献血の実態についてもお話を伺ってきました。

※撮影時のみマスクを外して実施しています。

「新長田鉄人前献血ルーム」内は、待合スペースのほかに、問診室・検査室・採血室と別れていて、写真向かって右側には靴を脱いで上がれるキッズルームもあります。

キッズルームを活用して月に一度、「四柱推命・セラピーカード鑑定」のブースを開いている今庄さん。

献血ルーム側の想いとして、献血に来てくれた人が少しでも気持ちよく帰っていただくことを目指しているそうで、そのお手伝いができればとボランティア活動を始めたんだそう。

日ごろ「占い」や「お悩み相談」に来る人達と大きく違う点は、献血の待ち時間にふらっと立ち寄る、特にお悩みや目的がなく来られる人が多いというところ。

実際に話してみると「そういえば…」と何気なくお悩みを話してくれる人もいたり、一度相談したことがきっかけで、今庄さんのブースが開かれる日に合わせて献血に通うことが習慣化した人もいるんだとか。

献血ルームでボランティアを続けるモチベーションを今庄さんに伺ってみたところ…

今庄さん
15分という限られた時間ではありますが、フラっと来ていただいたからこそ幅広いお悩みを知ることができます。繰り返し来て下さる方もいるので、自分のアドバイスがどんな影響を与えたのかを知ることは、アドバイスの幅を広げる自己成長に繋がっているとも感じています。

そして、今庄さんも日頃から献血をしている人のひとり。

出産・育児の期間を除いて長年献血に通っているそうで、最近はほとんどの場合 成分献血を選択しているんだとか。

成分献血とは…
血小板や血しょうといった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間のかかる赤血球等は再び体内に戻す方法です。採血時間は40~60分程度。

もっと詳しく知りたいという人は、兵庫県赤十字献血センターのWEBサイトよりご確認ください。

通算なんと204回。今庄さんにとって、献血は身近なものであり習慣になっているんだそう。

「献血」を初めて体験したのは「高校」の頃だったみたいですが、一般的にも学校教育の一環としてはじめて触れる人が多いかもしれませんね。

現在、「新長田鉄人前献血ルーム」で出張所長を務める毛藤さん(写真左)からはこんな見解も。

毛藤所長
お子さんを連れて献血に来てくれる親御さんもいます。子どもの時から献血を身近に感じることも献血者を増やす上で大切だと感じています。

毎日血液を求める人が多くいる一方で、献血するには「体重」以外でも多くの制限があるのが実情なんだとか。

このみ
行ったら献血できるものとばかり思ってたんですが、意外とできないこともあるんですよね。
毛藤所長
そうなんです。例えば、ささくれや靴擦れがあるだけでも、感染症の疑いがあるためお断りをしなくてはいけません。

せっかく足を運んでくれた人たちをお断りしないといけないのは、申し訳ない気持ちでいっぱいになるという毛藤さん。

でも、その厳しい基準があるからこそ、自身や身近な人が「輸血が必要になった時」の信頼感にも繋がるのかなと思います。

仕事やお出かけついでに立ち寄りやすい献血ルームを選択する人が多いこと、また年齢層が高いエリアであることなどから、残念ながら「新長田鉄人前献血ルーム」は、県内の献血ルームの中で献血者が1番少ないんだそう。

ただ、繰り返し来てくれる人の割合が高いのも特徴なんだとか。

ボランティア活動の合間に待合室の様子などを見ているという今庄さんに、印象を聞いてみると。

今庄さん
スタッフの方が献血ルームに来た方々と直接会話をする場面をたびたび目にします。そういう繋がりがまたここの献血ルームに来ようって思える心地よさに繋がってると思います。

実際に献血に足を運んでいた人たちにも、少しお話を聞いてみました。


34歳男性/医療関係

【質問】何回目の献血ですか?
【回答】8回目

【質問】初めて献血をしたのは?またそのきっかけは?
【回答】26歳の頃。仕事の研修で、産後出血のことを知り献血の必要性を感じたから。

【質問】献血をして良かったと感じる点はありますか?
【回答】仕事の現場で日々必要性を再認識しているので、献血を続けるモチベーションになっています。


32歳男性/会社員

【質問】何回目の献血ですか?
【回答】34回目

【質問】初めて献血をしたのは?またそのきっかけは?
【回答】23歳の頃。過去に族が輸血でお世話になった経験から。

【質問】献血をして良かったと感じる点はありますか?
【回答】アプリ内で検査結果を知ることができるので、体調管理にもなっています。

2人目の男性は「県内の献血ルームの中で献血者が1番少ない」ということを知り、少し遠くてもここに足を延ばすようにしているんだそうです。

ちなみに、1年ほど前から献血Web会員サービス「ラブラッド」というアプリもできたみたい。

献血予約ができるだけでなく、これまでの「献血記録」がいつでも確認できます。

32歳男性
検査結果として項目ごとの数値が記されているだけでなく、それが身体にどんな影響があるかも書かれているので、基礎知識がなくても分かりやすく健康管理に役立てています。

献血者は待ち時間などにドリンクを無料で飲めるサービスもあります。

このみ
正直、献血ルームで占いってどういう意味だろう?と最初は思っていましたが、献血者に気持ちよく過ごしてもらうための取り組みだったのですね。
今庄さん
その通り!コロナ禍で数年間ボランティア活動ができない機会がありましたが、改めて「献血の重要性」や「協力の仕方」は様々だなと感じています。

「献血で誰かの命が救えること」は分かってはいても、なかなかその必要性を身近に感じる機会は少ないものです。

今回、献血ルームのスタッフさんの「献血者への対応」から、いかに献血者が貴重な存在なのかを実感できる貴重な機会となりました。


今庄さんの日頃の活動について知りたいという人はこちらからどうぞ。

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2023年2月22日

◆関連リンク
神戸トアロードで心と身体の悩み相談 – マチカドホケン室 公式サイト
新長田鉄人前献血ルーム – 日本赤十字社 公式サイト

 

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このみ

花や夕焼け空を眺める時間が好きです。

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