
神戸市が発表した「9月補正予算案」では、物価高騰の影響を受けた市民への支援を手厚く行うようで、小中学校の給食食材費高騰対策などが盛り込まれています。
一般会計 | 51億6,200万円 |
市直営防犯カメラの増設 | 6,500万円 |
暮らし支援臨時特別給付金 | 34億8,500万円 |
学校給食における食材費高騰対策 | 2億5,700万円 |
生活困窮者への食支援等の実施 | 1億200万円 |
中学校部活動の地域展開(KOBE◆KATSU) | 2億6,400万円 |
中学校給食の全員喫食制の推進 | 3億900万円 |
大規模林野火災対策 | 6,200万円 |
ポートアイランド・空港へのアクセス向上 | 1,000万円 |
障害者支援施設整備 | 5億800万円 |
第21回神戸市長選挙 | 1億円 |
※神戸市「令和7年度 9月補正予算案の概要」より
一般会計の規模は「51億6200万円」で、うち7割近くとなる「34億8500万円」を計上しているのが「暮らし支援臨時特別給付金」です。
定額減税額が所得税・個人住民税を上回る支給を受ける調整給付支給者のうち、所得が減少した人などを対象にした不足額給付の整理補正なんだそう。
画像:神戸市「令和7年度 9月補正予算案の概要」より
一般会計 51億6200万円に対する財源は、国庫支出金が41億9600万円、市債が5億2800万円、一般財源が4億3800円という内訳です。
一般財源は地方交付税の増加見込みを活用するみたいです。
給食食材費、当初予算に上積み
小中学校の給食食材費の高騰対策として「2億5700万円」が計上されました。
報道によれば、神戸市は23年度の給食提供単価にあわせる形で、食材費高騰による差額分を負担しているそうで、25年度当初予算では、1食あたりの単価は小学校324円、中学校391円と見込んでいたみたい。
物価高騰によるさらなる値上がりを踏まえて、9月補正予算案では上記金額に小学校は17円、中学校は26円を上積みします。
給食に関連して、中学校給食の全員喫食制を推進する取り組みには「3億900万円」を計上。給食センターの整備・運営事業にかかる契約額の改定だそうです。
市直営の防犯カメラを増設
先日発生した三宮エリアでの殺人事件を受け、都心エリアのさらなる安全対策には「6500万円」を盛り込みました。
神戸市が直営する防犯カメラを当初計画よりも増設するほか、警察照会のシステム改修を実施します。
中学校部活動「コベカツ」の設備投資も
中学校の部活動を地域展開する「KOBE◆KATSU(コベカツ)」。活動団体の募集結果を踏まえた設備の増設に「2億6400万円」が盛り込まれました。
夕方・夜間に活動するための簡易照明を追加で設置するんだそう。
活動団体「コベカツクラブ」は2次募集がおわり、これまでに約1000クラブが登録されました。一部のクラブでは9月からさっそく活動が始まるみたいです。
ポーアイ&空港へのアクセス向上策
ポートライナー定期券を所有している人を対象に、平日朝のラッシュ時に「路線バス」に無料乗車できる「共通乗車証」の追加発行や、「マリンエアシャトル」の利用者数増加に向けてバス停の環境整備のため「1000万円」が計上されました。
都心エリアに防犯カメラを増設する安全対策や、物価高騰の影響を受けた市民への支援、教育環境の充実などを重視した編成みたいです。小中学校の給食食材費は値上がり分を市が追加負担してくれることで、保護者負担の軽減になりそうですね。
◆関連リンク
・神戸市:予算・決算 – 神戸市サイト
あさみ
「今年こそダイエット」が口癖です。
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