街中に突如現れる巨大な仏像。『能福寺』の兵庫大仏は鉄人級スケール

類まれな屋外設置の大仏をじっくり堪能

参道の突き当たりにどっしりと構える「兵庫大仏」。大仏自体の高さは11mで、蓮台と台座を合わせると総高は18mにもおよびます。

長田区・新長田駅前の若松公園にある鉄人28号は、直立した時の設定が18mらしいので、ほぼ同じスケールなんじゃないかと。

現在の大仏は実は2代目で、初代は明治24年に建立されました。しかし、太平洋戦争の金属回収令により解体。その後、長い年月を経て平成3年に再建されたそうです。

戦後の「日本三大仏」には諸説あって、奈良・鎌倉に次ぐ3尊目には富山県・大佛寺の高岡大仏や、岐阜県・正法寺の岐阜大仏などが挙げられているとか。

大仏の前には線香台を支える童子像が。触れるとご利益があるといわれているそうで、よく見ると頭がツヤツヤ。膝が悪い人は足を撫でるので、左足も光っています。

大仏に合わせて作られたであろう仏具もビッグサイズ! もし運べと言われても、持ち上げることすらできそうにありません。

階段の上から境内を見下ろしたところ。入口からの参道は短めでこじんまりとしたように見えますが、境内は大仏の左側にも広がっています。

ちょっとアングルを変えて、右下から見上げてみました。心なしか柔和な表情がキリッとして見えます。

大仏の台座、1階部分は「ビルシャナ殿」になっています。普段は永代供養している人だけが入れる場所で、中には木造十一面観音菩薩立像が安置されているそう。

「兵庫大仏」の後ろにまわってみるとこんな感じ。正面から見るのとはまた違った印象。背中で何かを語っているような風格があります。

 

この記事を書いた人

神戸ジャーナル 編集部

ライター一覧

日本語が含まれないコメントは無視されます。コメントは承認後に表示されます。良識のあるコメントを心がけ、攻撃的な表現や他人が傷つく発言は承認されません。

3 件のコメントコメントを残す
  • 巡礼

    檀家しか本堂に入れないそうです。
    巡礼寺院なのに御本尊が拝めないのです。
    本堂の扉も閉まっているので遥拝も出来ません。
    ホームページに記載するとか配慮が足りません。

    2021年1月3日8:30 PM 返信する
  • しんちゃん

    謎の石材は、たぶん石臼ですね。東灘には粉を挽く石臼が沢山ありました。

    2021年1月3日5:56 PM 返信する
  • Mas

    ここは、三宮神社前でおこった 神戸事件 の結末を知ることができるところです。

    2021年1月1日10:16 PM 返信する