果実を吸って傷を付ける「果樹カメムシ類」が4月中旬ごろから大発生しています。兵庫県病害虫防除所が5月2日に、県内全域を対象に「病害虫発生予察注意報」を発表してました。
果樹カメムシ類は主に「チャバネアオカメムシ」「ツヤアオカメムシ」「クサギカメムシ」などで、梨・桃・柿などの果樹類が被害を受けます。
一般的に果樹カメムシ類の発生量は隔年性があって、今年は大量発生する「表年」にあたるのだとか。活動時期は例年よりも早く、4月中旬から発生していることが確認されてます。
朝来市・加西市・南あわじ市にある「カメムシ用フェロモントラップ」での捕獲数は、どの地点でも表年の平均を上回っています。
特に加西市では、例年にない早い時期に多数発生していて、平年の31倍に達したんだとか。
トラップがある3市では、過去数年間における最高値を大幅に上回る数が捕獲されたという分析結果もありました。
同防除所は果樹カメムシ類の発生は7月下旬ごろまで続くとみていて、梨や桃などへの早期の袋がけや、カメムシが夜に活動する前の夕方に薬剤を散布するなど、防除対策の徹底を呼びかけています。
向こう1カ月の近畿地方の気象予報では、気温が平年より高く推移すると予測されてます。これから夏にかけて気温が上昇すると、カメムシの活動がより活発になるのが予想されるため、果樹園側の防除対策が重要になりそうですね。被害が拡大すれば、市場に流通する果樹類の価格にも影響するかもしれません。
◆関連リンク
・令和6年度病害虫発生予察注意報第1号(果樹カメムシ類の発生状況と防除対策)を発表 – 公式サイト
秋にも大量発生したばかりなのに…
嫌だなぁ