神戸で開運!歴史と伝統のある寺社仏閣めぐり  Feel KOBE

見どころたっぷりの神戸の寺社仏閣

北野の異人館街や旧居留地の洋館、スイーツにカフェなど、「異国情緒のある街」としてのイメージが強い神戸。

しかし、神戸は古くから京都と瀬戸内海方面を結ぶ海上交通の要衝として、人や物が集まり、平安末期には平清盛により京都から神戸・福原に都が移されるなど、長い歴史がある町です。現在でも市内の各所には歴史的価値の高い寺社仏閣が多く現存し、人々の信仰を集めています。

今回は、神戸にある魅力的な寺社仏閣の数々と、それを巡る旅をご紹介します。

ご縁結びと恋愛成就にご利益「生田神社」

神戸三宮の繁華街にある生田神社は、1800年以上の歴史を有する古社。神戸という地名は、生田の神を守る家、 神戸(かんべ)が由来です。

縁結びと恋愛成就にご利益があるといわれ、縁結びのお守りや、恋愛成就の願い事を書き込むハート型の絵馬、水に浮かべると結果が浮かび上がる「水みくじ」が人気。

境内には生田の森という木立があり、繁華街の真ん中にいることを忘れるかのような静寂な雰囲気で、都会のオアシスという言葉がぴったりです。

三宮の繁華街の中にある生田神社の二の鳥居

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生田神社
住所:神戸市中央区下山手通1丁目2-1
各線三宮駅より北へ徒歩10分

日本三大大佛の一つ兵庫大佛が鎮座「能福寺」

大和田の泊(現・兵庫港)を修復し、神戸・福原に遷都を行うなど、神戸とゆかりの深い平清盛。能福寺は平清盛が出家し、平家一族が帰依した寺として有名で、境内には奈良・鎌倉と並んで、日本三大大佛の一つに数えられる兵庫大佛が鎮座しています。

大仏様が住宅街の真ん中に座っているかのような風景は、とてもインパクトがあって一見の価値があります。

住宅街の真ん中に鎮座する日本三大大佛・兵庫大佛

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兵庫津 宝積山 能福寺
住所:神戸市兵庫区北逆瀬川町1-39
地下鉄海岸線「中央市場前駅」より西へ徒歩10分

北野の高台にそびえる天空の社「北野天満神社」

北野のシンボルである風見鶏の館の隣、小高い山の上にそびえる北野天満神社。1180年に平清盛が建立し北野の地名の発祥となったといわれています。

学問の神様である菅原道真公が祀られており、合格祈願はもちろん、恋愛成就のパワースポットである水かけ祈願「叶い鯉」が有名です。

天空の神社と呼ばれ、境内からは神戸市街や大阪湾が広がる眺望が楽しめます。異人館散策と併せて訪れるのがお薦めです。

北野天満神社の境内は神戸の街を一望できるフォトスポット

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神戸北野天満神社
神戸市中央区北野町3丁目12
各線三宮駅より北へ徒歩20分

 

 

天空の舞台から瀬戸内海を遠望「摩耶山天上寺」

国立公園である摩耶山の山上にあり、豊かな自然に恵まれた摩耶山天上寺。四季折々の風景が楽しめる天空の舞台からは、晴れた日には淡路島・明石海峡大橋・小豆島まで遠望できます。

全国で唯一の摩耶夫人堂には、釈迦の生母で女人守護の仏でもある摩耶夫人が祀られ、特に安産・子授け・子育ての守護仏として信仰され、「摩耶山」という名の由来であると言われています。

体力のある方は麓から徒歩で、摩耶山中に点在する関連史跡を巡りながら目指してみては。

名前の通り空の上にいるかのような神秘的な雰囲気

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大本山 摩耶山天上寺
神戸市灘区摩耶山町2-12
各線三宮駅または阪急六甲駅、JR六甲道駅より神戸市バス18系統に乗り約20分、「摩耶ケーブル下」下車。摩耶ケーブル・摩耶ロープウェ―を乗り継いで山上「星の駅」へ。星の駅より徒歩約10分

源平ゆかりの史跡が多く残る「須磨寺」

真言宗須磨寺派の大本山。本尊の聖観世音菩薩をはじめ、無官の太夫・平敦盛の首塚や、敦盛首洗いの池、義経腰掛けの松など、源平ゆかりの史蹟が多く見られます。

中でも、平家物語の名場面、平敦盛・熊谷直実の一騎討ちの場面が、枯山水と銅像で再現された「源平の庭」は歴史好きにはたまらないスポットです。

秋の紅葉も美しい須磨寺の境内

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大本山須磨寺
神戸市須磨区須磨寺町4丁目6-8
山陽、阪神、阪急電車 「須磨寺駅」下車 北へ5分

 

 

巡ってご利益UP!神戸でできる寺社巡拝

寺社を巡りながらの「御朱印集め」。チェックポイントを巡るようで楽しく、集まった御朱印を眺めると達成感があり、どこかご利益がアップしそうな気分になってしまいます。

上記でご紹介した寺社仏閣以外にも、神戸にはそれぞれに歴史があって見どころのある寺社仏閣がたくさん。寺社仏閣巡りを目的に神戸を歩けば、異国情緒あふれる神戸のイメージとは違った、長い歴史と文化のある神戸の街の魅力を再発見できるはず。

今回は、神戸での寺社仏閣巡りの参考になる、昔から信仰を集め親しまれている神戸の寺社巡礼を4つご紹介します。

神戸三社参り

「生田さん」「楠公さん」「長田さん」として、神戸市民に親しまれている神社「生田神社」「湊川神社」「長田神社」。この神戸を代表する神社3社をまとめて巡るのは「三社参り」と呼ばれ、特に年始の初詣では毎年欠かず三社参りをしているという家庭もあるほどです。

いずれも神戸市中心部に位置していて、全部巡ってもその距離は約6km。全て電車で巡ることができるので、十分1日でもコンプリートすることができ、神戸の寺社仏閣巡りの入門としておすすめです。

「楠公さん」こと湊川神社は、名将・楠木正成を祀る神社

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生田神社
神戸市中央区下山手通1丁目2-1
各線三宮駅より北へ徒歩10分

湊川神社
兵庫県神戸市中央区多聞通3-1-1
「高速神戸駅」下車すぐ、「神戸駅」から北へ徒歩約3分

長田神社
兵庫県神戸市長田区長田町3-1-1
阪神電鉄神戸高速線「高速長田駅」から徒歩で5分

神戸七福神めぐり

神戸三社参りの神社に4つの寺社をプラスして構成される「神戸七福神」。七福神は、「恵比寿」「大黒天」「毘沙門天」「弁財天」「福禄寿」「寿老人」「布袋」の七柱の神で、福をもたらす神として古来から信仰されています。

神戸を代表する七つの社寺に古くから由緒ある七福神が祀られてきたことから、昭和62年5月に神戸七福神会が結成されました。

7カ所ですが、海から山まで神戸を縦断することになり、山間部の寺社も3つ含まれるため、自家用車の利用か、複数日に分けて巡るのがお薦めです。

商売繁昌の神様 恵比須神を祀る長田神社

 

 

神戸八社めぐり

神戸の中心市街地は三宮ですが、その名前は生田神社の裔社である「三宮神社」に由来します。三宮神社以外にも、神戸市内には、生田神社の氏子地に「一」から「八」までの番号のついた神社が、「一宮神社」「二宮神社」「三宮神社」…「七宮神社」「八宮神社」と存在し、それぞれの地で鎮守として信仰されてきました。

古来、神戸には節分の日にこの八社を巡拝して、厄を払い願いを祈る風習があり、今でも多くの人が八社を巡礼しご朱印を集めています。

公共交通機関を使いながらコンパクトに市内を移動することになるので、1日で神戸の主要観光地やカフェなどを巡りながら巡拝することができます。

三宮のビル街の間に佇む三宮神社

神戸十三佛霊場めぐり

日本の多くの地域で行われている十三仏めぐり。故人の成仏を祈る供養や自身の成仏を祈る逆修、願掛けなど、様々な目的や想いをもって巡拝をします。

神戸十三佛霊場は、平成6年に選定された由緒ある神戸の風光明媚な名刹寺院十三寺。神戸十三仏めぐりには一番から十三番まで札所番号がついていますが、必ずしも番号順にめぐる必要はなく、札所を一気にめぐっても、少しずつ数日に分けてめぐっても構いません。

十三寺は、神戸市街地の能福寺や須磨寺から、山間部にある天上寺、大龍寺、有馬温泉にある念仏寺など、神戸の様々なエリアにまたがって位置しているので、全て巡ると神戸のダイナミックな自然の魅力もあわせて満喫できます。

第四番札所の太山寺。本堂は神戸市内で唯一の国宝の建造物

寺社仏閣にスポットを当てると、異国情緒ある街・神戸のイメージとは違った、日本古来の歴史と文化の香りを感じることができます。
是非、御朱印帳片手に巡ってみて下さいね。

【文・写真】神戸観光局 観光部

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