20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ(1904~1988)が実際に使用した「道具」を通して、作品の制作過程において「素材」と「技術」がいかに密接に関係していたのかを紐解く展示会が開催されます。
イサム・ノグチ TOOLS
2023年3月4日(土)~5月7日(日)
竹中大工道具館 1Fホール
神戸市中央区熊内町7-5-1
イサム・ノグチは、木や石はもちろん、金属や粘土、時には紙など、さまざまな素材を用いて作品制作に取り組んだことでも知られています。
その幅広い創作活動は、少年時に茅ヶ崎の自宅「三角の家」を新築する際に知り合った大工から木工の手ほどきを受け、道具一式を携えて太平洋を渡った時にすでに始まっていたと言えるでしょう。
彼が用いた道具の一部はニューヨークのノグチ・ミュージアムに保存されています。それらは西洋の道具と日本の道具が入り混じったものであり、日本人の父とアメリカ人の母のもとに生まれ、東西ハイブリッドな個性を有したノグチらしい国際的なコレクションになっています。
ノグチは最終的に花崗岩や玄武岩などの硬い石を用いた彫刻にたどり着き、アトリエを香川県の牟礼町に築きます。それは硬い石を加工できる石工の職人技を求めた結果でもありました。
展覧会「イサム・ノグチ TOOLS」
【会期】2023年3月4日(土)~5月7日(日)
【会場】竹中大工道具館1Fホール
【開催時間】9:30〜16:30(入館は16:00まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
【入館料】大人700円、大高生・65歳以上の方500円、中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
【主催】竹中大工道具館、KOSMOS実行委員会
【後援】アンスティチュ・フランセ日本、神戸新聞社
【協力】イサム・ノグチ日本財団、イサムノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)、オゼキ、ヴィラ九条山、カンディハウス
◆関連リンク
・竹中大工道具館 – 公式サイト
神戸ジャーナル 編集部
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