NHKテレビ番組「新プロジェクトX~挑戦者たち~」で、『明石海峡大橋』造りに携わった技術者たちの物語が放送されます。
「プロジェクトX」が18年ぶりに復活
NHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」は、2000年から約5年半にわたって放送。
黒四ダムや青函トンネルなどの巨大建設工事、VHSや国産乗用車などの製品開発など、日本の産業史・現代史に残るプロジェクトに関わった人々のドラマを放送し、大きな反響を呼びました。
この番組が、今春「新プロジェクトX~挑戦者たち~」として18年ぶりに復活しました。
旧シリーズでは「戦後復興」と「高度成長」をメインテーマにしていましたが、新シリーズでは、バブル崩壊以降の「失われた時代」に光を当て、平成から令和の時代に、さまざまな分野で挑戦し続けてきた人々の物語を紹介するみたい。
これまでの放送では、4月6日に「東京スカイツリー」、4月13日に「カメラ付き携帯」、4月20日に「三陸鉄道」を特集して放送。4月27日には旧シリーズで人気だった「黒四ダム」回が放送されています。
のべ210万人が関わった「明石海峡大橋」造り
5月11日(土)に放送される「世界最長 悲願のつり橋に挑む 〜明石海峡大橋 40年の闘い〜」では、明石海峡に世界一の長さの吊り橋を架けたいと夢を抱いた人、橋の必要性を訴えた人の思いを受け継いで完成させた技術者たちの物語が紹介されます。
重さ9万トンの橋桁をつるすための巨大ケーブル建設や、ヘリコプターによる空中架設など、世界でも類を見ない工事に。建設作業中には阪神・淡路大震災も発生しました。
当時工事に携わった「神戸製鋼所」OBが、最先端技術の粋が結集された巨大工事の現場で世界最長の吊り橋建設という難工事に挑むにあたり、どんな思いを抱きながら携わったのか、秘話やエピソードをまじえて当時を振り返る話もあるみたい。
そうして1998年に、10年の工期を経て「明石海峡大橋」が完成。関わった人数はのべ210万人に上るんだとか。
こうして不可能だと言われた橋の建設の裏には、その日のために技術を磨き続けた製鉄会社の師弟や、家族の悲願を背負った現場監督らの尽力があったそうです。
番組名
NHK「新プロジェクトX~挑戦者たち~」
世界最長 悲願のつり橋に挑む 〜明石海峡大橋 40年の闘い〜
放送日時
本放送 2024年5月11日(土)19:30~20:15
再放送 2024年5月18日(土)8:15~
※放送後1週間は「NHKプラス」で見逃し配信を視聴できます。
「明石海峡大橋」がどういう風に誕生したか、橋を造った人たち目線の話を知ることができる放送回になりそうですね。普段何気なく利用したり、眺めて楽しんだりしていた人も、その背景を知るとまた見方が変わるかもしれません。
◆関連リンク
・新プロジェクトX〜挑戦者たち〜 – 公式サイト
明石海峡大橋のおかげで利便性は増しました!
公団としては明石海峡大橋を渡るだけでは駄目で淡路島を縦貫して鳴門大橋を渡り返ってくる、つまりは往復しないとペイしない赤字の橋ということ。竹下登が「四国へ橋三本は作り過ぎた」と言ったそうだ。