遊歩道を歩いていると、島崎橋を過ぎてすぐに距離表示がはじまります。500mごとに地面に設置されているので、ジョギングやウォーキングをする方はこれを目安にすると便利です。
階段を上がった南健康広場にはこんな案内看板も。左岸が2,550m、右岸が2,580mで1往復すると約5㎞。ほどよいアップダウンがあり、ランナーには絶好のトレーニングコースでもあります。
夏の夜にはマラソン大会も開催されるほど人気のスポットで、公園にはジョギング前のウォーミングアップに適した腹筋ベンチや背伸ばしベンチもあります。
一方でこんな警告ランプも。住吉川は急流であるため、水がきれいな反面災害を受けやすく、上流側で大雨が降ると突然、川の水量が増えることがあります。
この回転灯は、大雨や洪水の注意を喚起するためのものなので、これが光ったら遊歩道には入らないようにしましょう。
てくてく歩いていると、下相生橋と魚崎駅の西口が見えてきました。改めて見ると、超駅近なことがわかります。
六甲ライナー「魚崎駅」近くにある五百崎橋は、すぐ下に0.5kmの距離表示があります。距離表示から先はコンクリートが敷かれ、走りやすく、歩きやすくなっています。
夏場になると浅瀬では子供たちが泳いだり、カニや魚を追いかけたりと水遊びをしている姿が見られる納涼スポットですが、オフシーズンは獲物を探すサギが1羽…。
浅瀬にはこんな感じの踏み石がいたるところにあって、増水時でなければ子供でもラクに反対岸へ渡ることができます。
六甲ライナー「魚崎」駅からほど近い、反高橋と新反高橋の間には『倚松庵(いしょうあん)』があります。
ここは文豪・谷崎潤一郎が、松子夫人やその妹たちと暮らした旧邸で、ここで執筆された代表作にちなんで「細雪の家」とも呼ばれています。
実際はもう少し南の方に建っていましたが、六甲ライナーの建設に伴い現在の場所に移築されました。
谷崎潤一郎旧邸「倚松庵」
住所:神戸市東灘区住吉東町1丁目6番50号
電話番号:078-842-0730
開館時間:10:00~16:00
休館日:月曜~金曜・年末年始
入館料:無料
中へ入ると、玄関から入ってすぐの応接間には実際に使用されていたソファや机が置かれていました。
谷崎潤一郎の文学全集が取り揃えられていて、自由に手に取りソファに座ってゆっくり読むことができます。
台所やトイレの手洗い、電話なんかも保存されていて、谷崎ファミリーの生活をリアルに垣間見ることができます。もちろん五右衛門風呂もガチのやつです。
2階の六畳の和室には、谷崎潤一郎の自筆の手紙など資料が展示されています。入館無料ですし、いろんなイベントも行われていますので、立ち寄る価値は十分にあると思います。
神戸ジャーナル 編集部
ライター一覧