須磨海水浴場が、2023年の『北半球ブルーフラッグ認証におけるベストプラクティス賞』で世界2位に選ばれました。
神戸市須磨区若宮町4-1
「だれでも・円滑に利用できる」部門で世界2位に
「ブルーフラッグ」とは、国際NGO「FEE(国際環境教育基金)」が実施している、ビーチ・マリーナ・観光船舶を対象にした国際認証制度のこと。水質・環境教育と情報・環境マネジメント・安全性・サービスといった数十項目の基準を達成すると取得できる仕組みです。
日本では『須磨海水浴場』以外にも、福井県の「若狭和田海水浴場」、千葉県の「本須賀海水浴場」、神奈川県の「逗子海水浴場」・「由比ガ浜海水浴場」などがブルーフラッグ認証を取得してるそうですよ。
須磨海水浴場は、利用者がサービスを円滑に利用できること、障害のある人などだれでも利用できることに重きを置いたアクセシビリティとすべての人のためのアクセスという部門で、「ベストプラクティス賞」世界2位に選ばれました。
この部門には、認証を取得している世界51カ国、5,000カ所以上のビーチなどから、29カ国45カ所が参加。ユニバーサルデザインが進む1位イタリア、3位ギリシャとともに評価されたそうです。
須磨ビーチのユニバーサルデザイン化に取り組むプロジェクト
「須磨ユニバーサルビーチプロジェクト」は、2016年に神戸の海が好きな有志が集まって発足。障がいのある方や小さな子ども、お年寄りなど、みんなで一緒に安心して海を楽しめるよう、須磨のビーチを「ユニバーサルデザイン」にしよう!というコンセプトで活動されてます。
海岸には身体障害者の人向けのトイレ・シャワー・更衣室があって、階段護岸にはスロープ、砂浜にはビーチマットも設置。車椅子の人だけでなく、ベビーカーの子どもやお年寄りも、気軽に波打ち際まで行けるのがうれしいですよね。
「ヒッポキャンプ」という水陸両用アウトドア車椅子を使って、車椅子のまま海に入って楽しむこともできます。ベストプラクティス賞受賞の写真も、海を楽しむ人たちの笑顔が印象的。
今年の須磨海水浴場の海開きは7月13日(木)から。JR 須磨駅前と海浜公園前では、お酒の持ち込み・飲酒を禁止して、クラゲよけネットを張った遊泳エリア「スマイルビーチエリア」が設けられます。
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトではほかにも、全国各地に出張して、ユニバーサルデザインなビーチを届ける「出張ユニバーサルビーチ」活動もしてるみたい。須磨海水浴場のように、みんなが海を楽しめる環境が広がると良いですね。
須磨海浜水族園・海浜公園エリアは再整備中
須磨海水浴場・須磨海浜水族園がある「須磨海浜公園エリア」は、現在再整備中。
地元で35年間親しまれたスマスイは、2023年5月31日に閉園。2024年オープン予定の新たな水族館『須磨シーワールド』として、いまも着々と建設工事が進んでます。
「ブルーフラッグ認証」の証である大きな青い旗・ブルーフラッグは海開きから掲げられるそう。須磨海水浴場に遊びに行く方はぜひ探してみてくださいね。
◆関連リンク
・須磨ユニバーサルビーチプロジェクト – 公式サイト
・日本ブルーフラッグ協会 – 公式サイト
・須磨海岸 – 神戸市
神戸ジャーナル 編集部
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