神戸市立博物館がリニューアル工事のため休館してる。2019年11月1日まで休館。リニューアルの概要を解説

神戸市立博物館がリニューアル工事のため休館してました。


神戸市中央区京町24

建物のスペックは以下の通りです。

【構造】鉄筋コンクリート造 地上5階・地下1階建
【竣工】本館:昭和10年(1935年)/新館:昭和57年(1982年)
【敷地面積】3,053㎡
【建築面積】2,563㎡(うち本館1,775㎡)
【延床面積】10,073㎡
【展示面積】3,065㎡

建物は、桜井小太郎が設計し、昭和10年(1935年)に竣工した「旧横浜正金銀行(現:三菱東京UFJ銀行)神戸支店ビル」を転用した本館と、開館時に竣工した新館で構成されています。昭和初期の神戸市を代表する名建築と言われておりまして、各種の文化財に指定されています。

平成10年(1998年):国登録有形文化財に登録
平成11年(1999年):神戸市の景観形成重要建築物等に指定
平成21年(2009年):近代化産業遺産「神戸港」を構成する「神戸港周辺の銀行ビル群」の一つとして登録

休館期間は、平成31年(2019年)11月1日(金)までですので、2年弱ほど休館という感じになります。  

リニューアルの整備方針
まちに開かれた博物館
■神戸の歴史や文化にいつでも気軽にふれられるようにする
常設展示を改編。神戸の歴史と文化を実感できる展示を1階に集中して配置して、神戸の歴史や文化を概観できるようにする。
■サービス機能を充実してまとめ、気軽に利用できるようにする
1階を無料化し、サービス機能を集中配置するとともに、ボランティア拠点を設けることにより、活動を活発化させ、入館者に利便性を提供する。
わかりやすく伝えるための再構築
■優れたコレクションをいつでも見られるようにする
コレクションを常設できる機能を設け、当館が誇るコレクションをいつでも見られるようにする。
■多様な伝え方で誰にでもわかりやすくする
可変性の高い展示システムやホール機能の充実、データベースの公開等、多様な伝達手法を整備して、神戸の歴史や文化の情報を幅広く発信する。
博物館機能のさらなる充実
■トイレなどのアメニティ設備を改善し、入館者の利便性を向上させる
入館者が不便を感じていた動線やアメニティ設備を改善し、誰もが等しく、居心地良く当館を利用できる環境を整える。
■貴重なコレクションを守り、次世代へ継承する
展示・収蔵環境を改善し、保存性を高めるとともに汚損・毀損リスクを低減させ、貴重なコレクションを守る。

色々とリニューアル方針が示されていますが、大きなポイントは、赤字で示した「1階無料化」するというところです。

合わせて、カフェと近現代資料展示・図書閲覧機能が一体となった「ライブラリカフェ」を設置する予定ですので、より身近に博物館に行くこともでてくると思います。カフェに本気のスイーツをおいてほしいですね。

これまでは、旧居留地にありましたが、ロケーションを活かしきれていなかったように思いますので、リニューアル後にどうなるかがとっても気になりますね。カフェに名物スイーツくらいはいるかなぁ。

リニューアルの詳しい情報は公式サイトに掲載されていますので、気になる人は、下のリンクからどうぞ。

◆関連リンク
神戸市立博物館 – 公式サイト

 

この記事を書いた人

カズマ

神戸ジャーナル 編集長

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