細いところを過ぎるといよいよスピードが出てきました。船長からしたら軽くやってるつもりですけど、初めて体験する人にとっては「フルスロットル」。かなり振動もありますし、潮風も受けます。
自分が血気盛んなストリートファイターなら船長をぶっ飛ばしてやろうと思うレベル(笑)で、初めての人にとってはドキドキが止まらないと思います。
しばらく行くと「神戸港第一防波堤東灯台」。神戸で一番有名な灯台ではないでしょうか。神戸港の入り口に位置し、神戸港に現存する灯台の中では2番目に古いそうです。港名が描かれた灯台は日本でもこの灯台だけで、長浜洸(あきら)さんという書道家の人が書いたそうです。
この日はとても曇っていたのですが、それでも明石海峡大橋がはっきり見えました。ここまで来ると、船を動かしていなくても揺れています。
このあたりの一定のエリアで「操船体験」が可能です。もちろんプロの方が隣にいますので、安心・安全。右にある黒いレバーでボートが前後し、中央ハンドルで左右に方向を調整するだけで、とっても簡単。
何が難しいかと言うと、まず、波があるので揺られながら操作をしなければならないということと、初めての場合は若干恐怖心があるということ。ここまでプロの人が操船していたので、ある程度のスピードでも安心できましたが、いざ自分になると、陸で言うところのはじめての自転車状態。
小型ボートは目線がかなり海に近いので、大型の遊覧船なんかが通ると見上げる感じ。向こうの船も波を立てながら航行していますので、あまり近づかないように注意します。
こっちは神戸空港のほうです。神戸空港をこの角度から見たことは、なかなかないんじゃないでしょうか。ちなみにGoogle Mapで現在の位置を正確に調べようとしたんですが、あんまり電波の反応がなかったのと、吹っ飛んで紛失するのがコワイですね。
神戸大橋。この日がもう少し天気が良ければもう少し鮮やかに見えていたと思いますが。
沖合での操船体験は時間のある限りどれだけやっても良いですが、免許を持っている船長に操船を交代すると、自由に神戸港を移動して案内してくれます。
カズマ
神戸ジャーナル 編集長
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