海も山も楽しめる！神戸の『おすすめサイクリングコース』まとめ。観光・寄り道スポットも

「スポーツの秋」に、何か始めてみたいなと思っている人におすすめなのが、気軽に始められるレジャーのサイクリングです。

兵庫県内には、地形を活かしたサイクリスト向けのコースから、街の観光スポットや風景を巡りながら楽しむコースまで、さまざまなサイクリングコースがあります。

今回は、神戸市内を中心に、神戸の海や自然を楽しみながら走れる『おすすめサイクリングコース』をピックアップしました。

「BE KOBE」モニュメントなど写真映えするスポットも多いので、観光気分で巡ることができますよ。

ルールを守って安全に

手軽に楽しめるサイクリングですが、自転車は「車」の仲間です。ルールを守って安全に楽しみましょう。

• 自転車は車道が原則。左側を通行する
• 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
• 交差点では一時停止など安全ルールを守る
• 夜間はライトを点灯する
• ヘルメットを着用する

定番の里山コース「神出山田自転車道」

画像：Instagramより（＠ri.corn_mm）

神戸市内の定番サイクリングコースとして有名なのが、北区山田町から西区神出町にかけての『神出山田自転車道』です。

都心部から車で約30分、三宮からは電車で約11分とアクセスしやすい里山で、豊かな自然を感じられるコースになってます。

片道約19kmで、所要時間は1時間半～2時間程度。コースの大半が歩行者と自転車の専用道路なので、サイクリング初心者におすすめ。自転車を持っていない人でも楽しめる「シェアサイクル」もありますよ。

出発地点は西スタートと東スタートがあり、今回紹介する西スタートは、前半は比較的のんびりしたコースです。後半に階段で峠を越えて「つくはら湖」を目指します。

画像：Instagramより（＠ojisan_ch）

出発は「老ノ口休憩所」から。ここから5分ほどで着く「兵庫楽農生活センター」の敷地内にはカフェや自販機があるので、水分・栄養補給できます。トイレもあるので済ませておくと安心。見晴らしが良いと人気の「宮が谷池休憩所」では、ため池「宮ノ谷池（呉錦堂池）」を眺めて休憩しましょう。

「五百蔵休憩所」からはしばらく下り坂が続くので脚を休めるポイント。「福住休憩所」を通り、コース中間地点の「栄休憩所」へ。

画像：Instagramより（＠kanchan_cycle）

このあとには、高低差約85mの階段もある、約1kmの道を自転車を押して登ります。このコース最大の山場ですね。

つくはら大橋を渡ると「つくはら大橋休憩所」に到着します。

画像：神戸市公式Instagramより

ここの「BE KOBE」モニュメントは、自然に囲まれた立地を活かして、風景に溶け込むようなナチュラルテイストのデザインになってます。

自転車を立てられるくぼみがあるので、愛車との記念撮影もできますよ。

この先は歩行者と自転車の専用道で、道幅が広く走りやすい道になります。モニュメントから最後の休憩所「つくはらサイクリングターミナル」まで約10分、そこからさらに約10分で「コース最東端」に着きます。

コースの道中には、隠れ家的レストランや、名物のプリンやチーズケーキが食べられるカフェなど「寄り道スポット」もたくさん。つかれたら小休憩しつつ、楽しみましょう。

出発地点
神戸市西区神出町東（老ノ口休憩所） MAP

コース例
老ノ口休憩所 → 宮が谷池休憩所 → 五百蔵休憩所 → 福住休憩所 → 栄休憩所 → つくはら湖 → つくはら湖展望台 → つくはら大橋休憩所（BE KOBEモニュメント） → つくはらサイクリングターミナル → 最東端

◆関連リンク
・神戸市：神出山田自転車道 – 公式サイト

海沿いを気持ち良く走る須磨～明石コース

山も海も楽しめる神戸らしいコースとして、須磨から舞子公園までの海沿いサイクリングコースもおすすめです。

須磨海岸、塩屋海岸など海沿いの国道2号線を気持ち良く走り、明石海峡大橋を望む「舞子公園」を目指すコースです。

画像：Instagramより（＠tongdahiro）

「須磨海岸」は道が整備されていて、海のすぐそばまで自転車で入れるのが特徴。垂水・明石方面にかけての国道2号線は見どころも多いので、のんびりと風景を楽しみながらサイクリングできます。

海と山と鉄道を楽しめる絶景が見られるのが、JRと山陽電鉄の線路に挟まれた道を走る「塩屋海岸」周辺です。道からは海と淡路島を一望できて、海に迫るように六甲山系が突き出してるんだとか。

海沿いにまっすぐ舞子公園を目指しても良いですが、道中には寄り道スポットも。

画像：Instagramより（＠micoto.mico）

JR垂水駅周辺では、垂水区の総氏神「海（わたつみ）神社」の本殿があります。2号線沿いからさらに南へ下っていくと、見ごたえのある朱色の「浜大鳥居」も。

航海安全・漁業繁栄のほか、海上・陸上を問わず古代交通の要地であったことから、「交通安全の神」としても御利益があるんだとか。

サイクリング中の安全を祈願して立ち寄るのも良さそうです。

舞子公園の手前にある「アジュール舞子」は釣り・ピクニックの人気スポットで、遊歩道から明石海峡大橋が望めます。

フォトスポットの「BE KOBE」モニュメントもあるので、自転車とともに撮影すると思い出になりそうですね。

アジュール舞子海水浴場にできた『BE KOBE』のモニュメントを見てきた。神戸らしいロケーションで映える

2023年7月19日

画像：Instagramより（＠fukudadayoooo）

アジュール舞子から走ってすぐのところにある「舞子公園」では、淡路島と明石海峡大橋を間近に見ることができます。橋の真下から撮影できるのもこの場所ならではですね。

舞子公園に来たら立ち寄りたいのが、橋桁のなかに設けられた遊歩道「舞子海上プロムナード」。展望ラウンジや海上レストランなどがあり、海面から約47mの高さからの眺望や、明石の食材を使ったグルメも楽しめるんだとか。

画像：Instagramより（＠n_ami216）

舞子公園から国道2号線をそのまま明石方面に進むと、「大蔵海岸」に到着。バーベキュー施設や人工芝のグラウンドなどもあるレジャースポットで、舞子公園とはまた違った角度の「明石海峡大橋」が見られます。

大蔵海岸から西に行くと「明石城跡」や「明石港」などがあり、その先には「浜の散歩道（播磨サイクリングロード）」の入口も。「江井ヶ島海岸」までの海沿いを走る人気サイクリングコースです。

画像：Instagramより（＠rin_rin_maru）

ちなみにサイクリストに特に人気のコースが、淡路島の外周を自転車で一周する「淡路島ロングライド150」（アワイチ）です。

穏やかな瀬戸内の自然や景観を楽しめる変化に富んだコースですが、コース延長は約150km、所要時間は約10時間とサイクリング中級者～上級者向けになってます。

明石海峡大橋は「自動車専用道路」なので自転車での通行はできませんが、運賃＋片道280円で明石港から出ているフェリー「ジェノバライン」に自転車を載せることが可能ですよ！

10月には、須磨と淡路島を結ぶ「スマアワ Ship & Cycle」が海上航路の実証実験を行うようで、参加者を募集していました。この航路が実現すれば、サイクリストの移動手段がより便利になりそうですね。

須磨と淡路島を結ぶ『スマアワ Ship & Cycle』の参加者を募集してる。海上航路の実証実験

2023年9月23日

出発地点
神戸市須磨区松風町5-2 MAP

コース例
JR 須磨海浜公園駅 → 須磨海岸 → 塩屋海岸 → 海神社 → アジュール舞子（BE KOBEモニュメント） → 舞子公園（明石海峡大橋） → 大蔵海岸

海と空も楽しむ三宮～神戸空港コース

神戸市内のサイクリング・ポタリングコースとして人気を集めているのが、三宮から神戸空港方面に走る海と空を楽しむコースです。

三宮から「神戸大橋」を渡り、ポートアイランド北公園・ポーアイしおさい公園に寄り道して「神戸空港」を目指す、神戸の海と空を楽しめるルートになってます。

三宮からフラワーロードを南下すると国道2号線に出るのですが、神戸税関の正面入口すぐのところに、日本一短い国道で知られる「国道174号線」があります。

【神戸マニア】「日本一短い国道」を実際に歩いてみた！神戸税関・東遊園地のすぐ近く

2022年7月5日

この交差点を東に渡ったところに、自転車も通れる「歩行者自転車道」があるので、この道から「神戸大橋」を渡りましょう。

画像：Instagramより（＠wataru_00）

2階建て（ダブルデッキ）構造の「神戸大橋」は、上層は三宮方面行き、下層はポートアイランド方面行きで車道が分かれており、それぞれ一方通行になってます。

「歩行者自転車道」は下層車道の隣にあり、さらに隣には三宮～ポーアイ・神戸空港を結ぶ「ポートライナー」も。神戸ならではの景色ですね。

橋のたもとにある「ポートアイランド北公園」は、噴水やベンチなどがあって憩いの場になってます。神戸のウォーターフロントを一望できるので、ここでひと休憩もできそう。

ポートアイランドは道幅が広く、平坦で走りやすい道なのでサイクリングしている人も多いんだとか。

画像：Instagramより（＠n.kaoru.n）

ポートアイランド北公園から海沿いに進むと到着する「ポーアイしおさい公園」は、ハーバーランド・六甲山も望める人気スポットです。

ここの「BE KOBE」モニュメントは、文字をくり抜いたようなデザインになってます。

夕暮れ時は夕陽が差し込んで綺麗ですが、夜はライトアップされるのでまた違った雰囲気に。

画像：Instagramより（＠taka_sports2019）

神戸空港までは標識を参考にすると迷わずに行けます。海風を感じながら走れる神戸空港連絡橋「神戸スカイブリッジ」を渡ると、神戸空港に到着。

最上階にある「展望デッキ」は無料で入ることができ、六甲山と市街地、間近に駆ける飛行機を一望できます。管制塔の先には明石海峡大橋が見えるそう。

空港から2kmほど走ったところには、砂浜が広がる海水池「神戸空港島西緑地」という穴場スポットもあります。ここでも飛行機の離着陸をかなり間近で見られますよ。

出発地点
神戸市中央区布引町4-1-1 MAP

コース例
各線 三宮駅 → フラワーロード → 神戸大橋 → ポーアイしおさい公園（BE KOBEモニュメント） → 神戸スカイブリッジ → 神戸空港 → 神戸空港西緑地

いかがでしたか？ほかにもこんなまとめ記事がみたい！がありましたら、どんどんコメントお待ちしています。