【神戸マニア】「日本一短い国道」を実際に歩いてみた!神戸税関・東遊園地のすぐ近く

ライター:やよい

『神戸マニア』では、「これ知っとった?」と言いたくなるような、地元を再発見できる神戸のマメ知識を発信!「神戸の街歩きのネタ」や「市外から来たお友達へのうんちく」に役立つ情報をお届けします。

「JR三ノ宮駅」から海側に歩いて10分ほど、神戸税関と東遊園地のすぐ近くに、日本一短い国道の国道174号線があるって知ってましたか?

もくじ
● 「日本一短い国道」はどこにあるの?
● どのくらい短いの?実際に歩いてみた!
● なんでそんなに短くなったの?

「日本一短い国道」はどこにあるの?

日本一短い国道の国道174号線は、JR三ノ宮駅から海側に歩いて10分ほどの場所にあります。


神戸市中央区小野浜町・新港町エリア

道路のスタート地点は「税関本庁前交差点」で、神戸税関の正面入口すぐの場所にあります。山側に行くと東遊園地の「こうべ花時計」や「こども本の森 神戸」があるあたり。

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国道174号線の上には阪神高速や浜手バイパスが通ってます。

道路のゴール地点は「税関前交差点」で、国道2号線と交わります。海側に進むと「神戸三宮フェリーターミナル」や「神戸空港」のある神戸港エリアです。

つまり国道174号線は「税関本庁前交差点」から「税関前交差点」を結ぶ道路ということですが、それにしても名前が似てますね…。

高架の下にある車線の数は、合わせて11本。こんなにたくさん車線があるのに日本一短いっていうのは、ギャップがあって面白いですね。神戸港が近くにある国道174号線には大型トラックやバスが常に行き来するので、交通の流れを止めないためには多くの車線が必要なんでしょうね。

ちなみに、国道のスタート地点とゴール地点は「国土交通省」によって決められていて、正確には「起点」と「終点」と言います。

国道が作られ始めた大正時代、すべての国道の「起点」は「東京 日本橋」でしたが、今では東京に近いほうや重要都市があるほうを「起点」にすることが多いそうですよ。国道174号線が「三宮」のある山側ではなく海側を「起点」としているのは、神戸港をそれだけ重要だと考えたからでしょうか。

「起点」と「終点」それぞれの近くには「日本で一番短い国道です」と書かれた案内板がありますが、右下をよく見ると海側の「起点」ではイカリマークが、山側の「終点」では港のイラストが描かれてます。

国道174号線を抜けて山側に進むと、イカリマークの電飾で毎晩ライトアップされる「イカリ山」があるので、このイラストは進行方向にあるランドマークを表しているのかもしれませんね。

どのくらい短いの?実際に歩いてみた!

スタート地点とゴール地点が分かったところで、どれくらいの長さなのかを確認するため実際に歩いてみました。距離、タイム、歩数を測定してくれるスマホアプリを使用します。

本来のスタート地点とゴール地点である交差点の中心まで行くことはできませんでしたが、一時停止の機能を使いながら歩道橋を上るなど工夫しながら、できるだけ正しい結果になるよう努めました。

それではスタート!

測定結果

距離:アプリでは約0.13キロメートル(約130メートル)と出ましたが、正確な長さは187.1メートルだそうです。

こういったアプリは短すぎる距離を測るのが苦手らしいので、日本一短い国道では誤差が出てしまったのかもしれません。陸上競技のトラックは1周で200メートルなので、それよりも短いことになりますね。

タイム2分57秒でゴールできました。

20代女性が「ゆっくりめ」を意識しながら歩いてこのタイムなので、普段どおり歩いたらもう少し早くゴールできそう。ウサイン・ボルト選手なら「19.19秒」で走り抜けてしまう計算です。

歩数394歩でした。

車が多いな~なんて考えながら歩いていたら、あっという間にゴールに着いてしまいます。

高架下を歩くことになるので昼でも少し薄暗いですが、歩道がきれいに整備されているので歩きやすい。道幅が広く、他の歩行者や自転車とぶつかる心配もありません。お子さんや高齢の人でも安心して歩けるんじゃないでしょうか。

ちなみに、「税関前交差点」と交差している国道2号線は「日本で3番目に長い国道」。大阪市から福岡県北九州市門司区までを596.3キロメートルで結んでいます。日本一短い国道と「日本で3番目に長い国道」が神戸で交わってるんですね。

なんでそんなに短いの?

そんなに短い道路がなぜ国道として扱われてるの?と思った人もいるんじゃないでしょうか。

そこで道路法を確認してみると「重要な港や空港などと主要国道を結ぶ道路は、国道とする」という内容を発見。なるほど、重要な神戸港国道2号線を結ぶから、174号線は短くても国道として認められてるんですね。

国土交通省のホームページでも「神戸港と神戸市中央区にある国道2号を結ぶ道路」「短いながらも神戸港の物資流通のための産業道路として重要な道路」だと紹介されてます。

しかし実は、国道174号線は初めから日本一短いわけではなかったんです。歴史を調べてみると、昔は900メートル以上ある道路だったことが分かりました。

現在の国道2号線のルートを思い浮かべてみてください。東から来ると「JR三ノ宮駅」の手前で海側に折れ、写真のようにポートライナーの緑色の高架に沿って海側に進み、阪神高速の下まで来たら西に曲がります。その後は阪神高速に沿うようにして西に進んでいきます。

しかし、以前の国道2号線は「JR三ノ宮駅」の手前で折れず、JRの線路沿いを西に直進していました。国道174号線は神戸港国道2号線を結ぶ道路ということなので、当時は神戸港と「JR三ノ宮駅前」の間にあったんです。

しかし1962年「駅前の渋滞を防ぐため」という理由で国道2号線が海側に移動した結果、国道174号線が今の長さに変わることになりました。「JR三ノ宮駅前」から東遊園地の海側までは国道174号線から外されてしまったわけですが、今は「フラワーロード」という愛称になってます。

現在の国道174号線の起点である「税関本庁前交差点」と終点の「税関前交差点」で名前が似ているのも、国道2号線が移動してきたことに関係あるのかも。

ちなみに、移動後の国道2号線は「JR神戸港駅」という貨物専用駅の前を通っていました。国道2号線が海沿いに移動した理由には、大きな道路を貨物駅の前を通すことで物流をスムーズにする狙いもあったのかもしれませんね。

「JR神戸港駅」は2003年に廃止された後「みなとのもり公園」になりましたが、公園には記念碑として電車のレールが置かれています。

日本一短い国道である国道174号線を実際に訪れたときには、案内板の前に立って記念撮影してみることをオススメします。

少し西に行くと、2021年にオープンしたばかりの水族館「átoa(アトア)」や「フェリシモ チョコレート ミュージアム」がありますので、観光も一緒にどうぞ。

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やよい
ライター:やよい
「推し」のライブによく出没します。

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1 個のコメントコメントを残す
  • 匿名さん

    何度も通っているのに全く知りませんでした。今度通る時は気をつけて標識を見てみようと思います。

    2022年7月12日12:39 PM 返信する