三宮駅から徒歩10分、「東遊園地」にできた『こども本の森 神戸』を一足先に見てきました。2022年3月25日オープンといよいよ目前に迫っています。
建築家・安藤忠雄さんの寄附で建てられた『こども本の森 神戸』は、1万5000冊の絵本・図鑑が壁一面に並んだ、自由に本とふれあえる「こどものための図書館」です。
神戸市中央区加納町6-1-1
中に入ると「本の森」という言葉通り、見渡す限り本が顔を並べています。
360度本に囲まれていて、子どもだけでなく、大人もワクワクするような空間です。
館内は1階・2階に分かれており、全部で15の森に分かれ、テーマごとに本が陳列されています。
1階の「あかちゃんの森」には0~1歳くらいの子どもを対象にした絵本がずらり。
地べたに座って読み聞かせができる空間は、天井が低く、すみっこで落ち着ける感じです。
「こうべの森」には、震災関連の本なども並べられています。
神戸市民にとって特別な場所「東遊園地」に建つ図書館だからこそ、子どもたちが震災について「神戸で何があったのか」学べる場所にもなっています。
六甲山など地元で採られた木材で作られた椅子が、館内のいくつかの場所に置かれていて、お気に入りの一冊を手に、ゆっくり座って読書ができるようになっています。
1つ1つ形が違う優しい雰囲気の椅子が、安藤忠雄建築の「開放的な空間」に温かみを添えています。
椅子はどれも一人掛けになっていて、子どもが自分の目で見て選んで・自分で手でとった本を座って読めることが大切にされているようです。
細い廊下の角にはルーフトップのように出っ張っている場所があり、そこには特等席があります。この席は子どもたちに人気が出そうな予感。
親子で座れるようなカウンター席もあります。小さめの脚立もあるので、高いところの本も手に取ることができますよ。
とはいえ、150cmほどの大人が手を伸ばしても6段目以上の本は手に取るのが難しい…そもそも、上から本がどさどさっと落ちてくるのは心配です。
でも大丈夫。実は、自由に手に取れる本は5段目まで。6段目以上の本は「展示用」で、しっかり固定されています。
展示されている本は下段にも羅列されているので、もちろん手に取って読むことも可能です。
2階へあがる階段です。手すり部分は、透かしのようになっており、図書館全体の解放感を損なわないデザインになっています。
この階段は子どもたちが腰をかけて、読書をすることも想定されているので、誤って落ちてしまわないように隙間は狭く、階段1段1段の奥行は広めに設計されています。
入ってすぐ見える大階段が印象的ですが、エレベーターも完備されているので、ベビーカーごと2階にあがることもできますよ。
館内には、ほかにも「子どもと一緒に過ごす」スペースとして様々な配慮が見られます。
授乳室も設けられています。本が並べられている場所のすぐ近くにあるので、移動も少なく、お子さんがぐずったらすぐ授乳室へ駆け込むこともできますね。
トイレは、「多目的トイレ」が完備されているだけでなく、男性にも赤ちゃんのマークがあります。
ママだけでなく、パパと一緒でも気軽に足を運ぶことができる、今の時代にあった図書館になっています。
『こども本の森 神戸』の入口、ひときわ目立つ場所に置かれている青りんごが気になります。
すぐ下に、今回の建築を担当した安藤忠雄さんのこどもたちへの想いが書かれています。
いつまでも輝きを失わない、永遠の青春へ
目指すは甘く実った赤りんごではない、未熟で酸っぱくとも明日への希望に満ち溢れた青りんごの精神です。
※一部抜粋
『こども本の森 神戸』の外には、2019年に引越しした「こうべ花時計」があります。紫の花で表現されたデザインは「KOBE」の文字と本を開いた形が描かれています。
花時計の周りの芝生には、本を持ち出して寝転がりながら読書を楽しんだりなんかもできるんだそう。今後、東遊園地の芝生広場が整備されたら、そっちに本を持ち出して読むことなんかもできるみたいですよ。
建物と花時計の間には「テラスデッキ」もあります。今後はここをステージ代わりに、イベントなども実施する予定みたいです。
利用者専用の駐輪場もあるので、自転車でも足を運ぶことができます。このあたりもすべて、コンクリ調になっているのも、安藤建築らしさが出ています。
2月10日には、神戸市長と安藤忠雄さん、俳優・竹下景子さんが参加する「名誉館長委嘱式」が神戸市役所で行われました。
子どもは親が思うのとは違う本に興味を示し、小さな子でも自分で本を選ぼうとします。「こども本の森 神戸」は、そんな子どもの成長を親御さんが改めて知ったり、他の親御さんとのコミュニケーションを取ったり、子どもも大人も楽しめて思い出に残る場所になることを願っています。(竹下景子さんより)
完成したのは「箱」です。運営する人たちや神戸市民がこれから育てていかなくてはいけない。(安藤忠雄さんより)
お二人の言葉の通り、子どもも空間もこれから共に育っていける場所になるといいですね。
オープンは2022年3月25日。神戸の中心にできた『こども本の森 神戸』は、アートな空間と壁一面の本に、子どもだけでなく大人も楽しめる空間です。
コロナ禍に配慮して、当面は予約制になっていますので、行ってみようという人は予約をお忘れなく。
入館予約
公式サイトより
【スポット名】こども本の森 神戸
【ジャンル】図書館
【料金】無料
【住所】神戸市中央区加納町6-1-1
【電話番号】078-325-1125
【営業時間】9:30~17:00
【定休日】月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
【リンク】公式サイト / Instagram
【駐車場】なし
※紹介した情報は、記事執筆時点の情報です。また、神戸市内の開店・閉店情報、イベント、街の変化など、情報を求めています。ぜひ情報提供をお願いします。※自分のお店でもOKです。
こども本のもりが神戸にできたので、平日に子供を連れて入館しようとしたら、前日までにネット予約してないと入れない、と断られました。
公共の建物であるならば、予約なしに開館時間内は、誰もが利用したい時に自由に利用出来る様にして欲しいです。
この図書館は街の中心のあり、たくさん共働きの家庭、子供は学校や習い事でみんな日々忙しく生活しています。それにも関わらず、図書館に行くのに前日までの予約と時間指定が必要です。よっぽど時間に余裕がある方しか利用出来ないと思います。
子供のための図書館のコンセプトは素晴らしいと思います。ただ子供が利用できない図書館を、子供のための図書館と言えますか?
ただの箱物ですね。飾りでしょうか?子供がどうやって自分でネット予約できますか?
神戸市文化局が担当だと知り、その旨を伝えると、「検討してみます」としか返答がなかった。
そんなのんびり検討していたら、子供はすぐに大きくなってしまいます。人生の中で子供の時間は短いのに、本を読むチャンスがなくなってしまいます。今すぐに予約なしで利用出来る図書館にしてほしいです。
図書館行ってきました。本の陳列が可視化される事で本に対する興味は湧きましたよ。
このご時世なんで入館ルール(前日までに予約、入室の制限時間がある)などに課題はあるかと思いますが、情勢をみて改善されていくとは思います。
我が家は再来したいなと思える施設でした。
計画当初からそんなんいらんやんと思う人が多かったのに安藤さんに押し切られちゃったんですね。東遊園地は地下に阪神淡路大震災の鎮魂スペースが有るのに残念です。駅から幼児を連れて行くには遠過ぎる立地。あちこちに図書館がある神戸でよりによって何故東遊園地なのか?大変狭く窮屈になってしまった東遊園地。自分の名前を残したいのなら他の場所を探せば良かったね安藤さん。市の担当者もどうかと思いますよ。
「子どもたちが震災について「神戸で何があったのか」学べる場所にもなっています。」
私があの震災で学んだのは、高い場所に重いものを置くと落下して命にかかわるということでした。
この構造は、反面教師にせよということでしょうか?
日光の当たる場所に本を置いてはいけないと、建築デザイナーの人はいつになったら学ぶのだろう。
あと、読めもしない高い場所に展示用に固定するなら、本でなくて本の厚みの箱に表紙のコピーを貼ったものでじゅうぶんだよね。
あんな高い所に展示してある物を見てたら首がおかしくなりそう。
本文読んでない人多すぎない?
高いところの本は展示用の本で下の段に同じ本もあり、
落下防止策もとられてるって。
展示用の本って何?本は読むためのものでしょ?とは思うけども、
思い込みで的外れな批判している様を見るのはつらい。
落下防止策が防止策になってないから問題です
地震になったらあの止め方では落下し、子供の頭を直撃します
本があの高さから来たらひとたまりもありません
少なくとも地震のことでいえば、うちの近所の、棚がおいてある方式より、写真でみる限り壁に作りつけられてる方式の方が遥かに安全。危険なのは本棚ごと倒れ込む場合なんで。
いいやん!
ただでさえ子供の本離れが進んでる実感があるし、子供が本読みたいなーってきっかけになると思います。本読むの面白い!もっと本読みたいーってなって、もっと難しい本も!ってなったら他の図書館行ったらいいんじゃないでしょうか?
本を読むきっかけになるとても素敵な図書館だと思いますよ。
なにこれ
子供が手の届かないところに本棚置いて子供向きとはこれいかに
ただの自治体と建築家の自己満足でしょ
6段目以上の展示本は子供の目線で見ることも叶わない。どんな本なのかも分からない展示に実用性は無いですね。豊富な図書をイメージさせるためのデザイナーの自己満足に思えてしまう。もう少し別の空間の使い方はなかったんだろうか?
日に焼けてすぐ褪色しそう
取れない場所に本を置くとはやりますね。
何の本かもわかりませんね。
子どもにハシゴでも登らせますか?いいと思いますよ。
転落のリスクがありますね。
不要な労災は避けたほうがいいと思う。
子どもには上段に置かれた本は目に入らないのではないか。大人でも難しい。もっと子供の目線に立って図書館を作りなおした方がよいと感じる。
素敵な空間だ。観てるだけで癒された。
図書館に望まれるのは
見て癒される
事ではないと思う
これ図書館としてダメでしょ。もう地震のこと忘れたのかよ、と。
子供向けの本を子供の手の届かない場所に配置するデザインの図書館って利用者のことを何も考えていないことが丸わかり。
誰だこんなデザインにした奴は。
子供の手が届かないところに絵本を置くのはやめましょう。利用者の身になって下さい。
子供が取れない場所に飾られた絵本がかわいそうですね。