【神戸で海外旅行】ヨーロッパ文化薫る、港町神戸へ  Feel KOBE

トアロード・デリカテッセン

開港の歴史を反映する神戸の老舗巡りは旅の醍醐味。その代表的な存在の一つに、1949年創業の「トアロード・デリカテッセン」があります。1階ではチーズ、キャビア、ハムにスモークサーモンなど高級食料品を販売、2階のカフェでは店自慢の食材を使用した極上のサンドイッチなどを提供。創業来継がれる、丁寧な仕事が生み出す“美味”はどれも見事。デリカテッセンとは西洋惣菜の販売店のことで、ドイツ語で“美味しいもの”を意味するのだそう。

デリカテッセンで販売される食料品。ハムやサーモンはもちろん鯖など、絶品揃い

さて、このサンドイッチ。思春期を阪神間で過ごした文豪、村上春樹が自作の小説に登場させた名物メニューでパンはきめ細かくしっとりとした老舗「イスズベーカリー」製が使用されていることも驚き。

サーモンの味をいかすため、余分な具材は一切入れず、味付けもレモンを絞ったのみという潔さ。永遠の名品「サーモンサンド」

また創業70余年という「神戸にしむら珈琲」のバスケットランチにも同店のハムが使われるなど、老舗同士の贅沢なコラボレーションメニューは神戸に足を運ばないと出会えない美味しさです。

落ち着いた2階のカフェルームで老舗の風格を感じる、王道サンドイッチを堪能。レトロなレースカーテンの間から溢れる日の光も美しく、ふと目を移すと、常連のお客様のご厚意により描かれたという油絵が壁に飾られています。

積み重ねられたあたたかな歴史のカケラが、そこかしこに感じられる名店。ぜひ訪れてみて。

INFORMATION

トアロードデリカテッセン
住所 神戸市中央区北長狭通2丁目6番5号
TEL 078-331-6535
定休日 水曜日
公式HP http://tor-road-delica.com
※営業時間はHPで確認を

 

 

ESPICE (エスピス)

神戸旅の夜を、南仏のレストラン「オーベルジュ・デュ・ヴュー・ピュイ」などで研鑽を積んだシェフによるフランス料理で締めくくります。

2席限定という贅沢なシェフズカウンターにて、ライブ感覚を楽しみながら味わう料理、また坪庭を望むすっきりとした空間に配されたテーブル席で静かにいただく料理。そんな2通りの楽しみ方が叶うよう配慮された居心地の良いインテリアは、なんと「大地」をテーマに設えたものだそう。

それではいよいよ、世界各地からソムリエがセレクトしたワインと繊細なフランス料理とのペアリングで至福の時間の始まり。3種のディナーコースが用意され、なかでもスペシャリテは、シェフの料理の原点である南仏修行時代から継ぐ、甲殻類を使わないブイヤーベース「ブイナーダ」。食べる直前にスープをかけて提供される極上のひと皿はこの店ならではの絶品です。

スペシャリテ イトヨリブイナーダ

豚ごぼう白人参

輪廻 アミューズ

食後には、季節の果物や野菜を使用したヘルシーなデセールや独創的なボンボンショコラそして、食後酒や自家製フレーバーティーも味わえる極上の時間もお待ちかね。

オリーブオイルホワイトチョコベリー

宍粟牛から瀬戸内の新鮮魚介が使われた、神戸出身のシェフが手がける神戸フレンチと、スタッフから受ける温かなサービスや席をともにする仲間との楽しい会話が交わり合い、盛り上がる神戸旅の夜。

自粛を体験した私たちは、美酒美食に癒されほろ酔い気分に浸れる、そんな身近にあった小さな幸せを、いっそう喜べるでしょう。

INFORMATION

エスピス
住所 神戸市中央区山手通2-3-25 メゾンエスプリ生田1-1
TEL 078-333-1919
定休日 不定休
公式HP http://espice.meiwa-kobe.jp
※営業時間はHPで確認を

六甲山が背後に広がる、高台に位置する新神戸駅。 そこからは山と海の両方が望め、自然と都市が共存する神戸の様子が見てとれます。

滞在中に出会った様々な人々を思い浮かべ、帰路に向かうため駅のホームに立ちながら「この自然も人も、神戸の人が誇りを持って守り継いできたものだ」そう、感じられていました。そしてこの“誇り”こそ、ヨーロッパの持つ“誇り”に通じると。

幸運にも、神戸の“誇り”という形なきもののなかに感じられるヨーロッパとも出会え、この旅の終わりとします。

神戸公式観光サイト Feel KOBE
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