『マリンピア神戸』が協業パートナーを募集する説明会に行ってきた。「商業施設2.0」を目指す新たな取り組み

ライター:カズマ

神戸市の中小企業支援などを行う外郭団体「神戸市産業振興財団」が運営している「神戸起業操練所」で開催された『マリンピア神戸 協業パートナー募集説明会』に行ってきました。

垂水にあるアウトレットモール「マリンピア神戸」が協業パートナーを探す説明会というので、結構な人が参加してました。


神戸市中央区東川崎町1-8-4

協業パートナーの募集って何かふわっとしてますが、つまり、「マリンピア神戸」の活性化を一緒にしてくれる個人や団体の募集ということになります。

協業パートナー募集に関する詳細はこちらでどうぞ。

垂水のアウトレット『マリンピア神戸』が協業パートナーを募集してる。新たな活用方法を考える

2019.02.28

協業パートナーの募集をなんで行政系のイベントとして開催しているのかという話しなのですが、行政側の立場としては、地域の会社や個人が、同じ地域にある大企業との繋がりを持ってほしいという思いがあるでしょうし、「マリンピア神戸」としては、巨大なハコモノを地域の人とうまく活用したいという思いが一致したからでしょう。

こういった取り組みは、組織の枠を超えて、知識・技術の結集を図る「オープンイノベーションプログラム」と呼ばれています。

最初は、三井不動産株式会社 商業施設本部アウトレット部営業グループ 主事 鏑木裕介さんからの趣旨説明。

「マリンピア神戸」は、「ららぽーと」「三井アウトレットパーク」を運営する「三井不動産商業マネジメント株式会社」が運営を行っていまして、大きな投資や企画は親会社「三井不動産株式会社」と一緒にグループ一体で行っているんでしょう。

そういう意味でいうと、「三井不動産」の人がでてくるというのはある種の意気込みを感じるところではないでしょうか。

三井不動産株式会社 商業施設本部アウトレットアセットマネジメントグループ 主事 斉藤拓さん。

こちらも親会社からの趣旨説明。

なんで、こんな本気になっているのかというところですが、まず、神戸の競合が多いロケーションであるということは間違いないでしょう。「神戸三田プレミアム・アウトレット」はもちろんですが、「イオンモール神戸北」「イオンモール神戸南」「神戸ハーバーランドumie」などの商業施設も競合。

あと、忘れてはならないのがネットの存在。「行けば、エエものが安く買える」から「行かなくても、エエものが安く買える」時代になったんです。

株式会社ファイヤープレイス 代表取締役 渡邉知さん。コミュニティー系のコンサルティング会社の人。今回の取り組みに加わっている人です。

渡邉さんが参画しているのが一つポイントになるのかなと思います。

いわゆる「アウトレットモール」は1980年代にアメリカで誕生しました。仕組みとしては、ブランド品の型落ちなどを低価格で販売する商業施設なのですが、日本では三井不動産の「三井アウトレットパーク」と三菱地所・サイモンの「プレミアム・アウトレット」が2大アウトレットとなっています。

「アウトレットモール」が街の中心部に存在しないのは、中心部にある正規のお店とのバッティングを避けるためで、基本的に郊外にある大規模施設で駐車場を併設していることが多いです。

「マリンピア神戸」が目指す将来像は「商業施設2.0」。これまでの消費する「売買の場」から、体験できる「集いの場」に変えていくとのことです。

最後に、三井アウトレットパーク マリンピア神戸 所長 中塚恭子さん。

マリンピア神戸のこれまでの取り組みが紹介されました。そして意外だったのが、マリンピア神戸は今年20週年だそうです。

所長なので、施設内を毎日ウロウロすることはないかもしれませんが、今回のゴールを簡単に言うと、中塚さんが施設内で声を掛けられて、小さい子どもさんに「お母さん」と呼ばれるということかもしれません(笑)

昔あったような「街のコミュニティー」が形を変えて求められていると言えるかも。

アウトレット発祥の国アメリカでは「ショッピングモール」が衰退し、「デッドモール」と化しているところもあったりします。「アウトレットモール」も同様、日本はそこまで激しくないですが、常に危機感があると思います。

先例を見てみますと、活気があるショッピングモールというのは、単純なテナント誘致だけではなく、地域との繋がりがあり、常に何かを購入するわけではありませんが、そこにコミュニティーがあったりします。

コミュニティーがあれば滞在時間が伸び、施設としても売上が上がって好循環を生み出す。今回の協業パートナーは、それ自体で利用料をもらってという話ではなくて、うまくコミュニティーを生み出す企画や事業に、空いたスペースを使ったくださいという話しです。

地域の活動やイベントに「マリンピア神戸」のスペースを使いたいという人は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

最後に質疑応答。

自分でお店をやっている人なども含め、多種多様な参加者です。これから企画する人もいると思いますが、現状で何かしらをやっている人が多いです。

ただ、「マリンピア神戸」としても全国にあるアウトレットモールの先駆けとして取り組むことになるそうなので、提案は幅広く受け入れるとのことです。

興味がある人はぜひ応募してみては。

協業パートナー募集に関する詳細(説明会資料、提案書フォーマットなど)はこちらでどうぞ。


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カズマ
ライター:カズマ
神戸ジャーナル 編集長
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