もうそろそろ「梅雨入り」の時期ですね。雨だと外出がおっくうになりますが、梅雨の時期こそ楽しめるのが『ほたる鑑賞』!
夏の風物詩でもある「蛍」。夜風にあたりながら揺れる蛍の光を見れば、初夏を感じられそうです。
今回は、「兵庫県」の蛍を鑑賞できるスポットを全部で10か所まとめました!さらに、鑑賞の「コツ」「マナー」も紹介しているので、参考にしてみてください。
- 蛍ってどんな生き物?
- どんな種類の蛍がいるの?
- 蛍を鑑賞するときのマナーとコツ
- 兵庫県で蛍が見られるスポット10選
【西宮市】山口町 有馬川
【豊岡市】城崎温泉 木屋町通り
【豊岡市】奥山川
【豊岡市】コウノトリの郷公園
【養父市】奥米地
【南あわじ市】諭鶴羽ダム
【美方郡】美方郡 ハチ北高原
【多可郡】多可町 八千代区俵田
【姫路市】安富町 林田川
【神河町】犬見川
蛍ってどんな生き物?
蛍(ホタル)は、「火(ホ)を垂れる(タル)虫」というのが語源だといわれています。
飛ばない幼虫の時も光を発しているので、その名前がつくのも納得です。
蛍は、水中と地中で約10か月の間、幼虫やさなぎの姿で過ごします。その後羽化をして飛び立ちますが、野外での寿命はわずか2週間ほど。
メスは産卵後4~5日くらいで寿命を全うするとも言われています。
成虫となった蛍は、自然豊かな川辺に生息します。街灯の近くなど、夜でも明るい場所は好みません。
画像:ウェザーニュース公式サイトより
観れる時期が限られている蛍ですが、今年は4月に高温の日が続いたため、九州ではすでに蛍が飛んでいます。
西日本の出現のピークは「5月中旬~下旬」になりそう。
鑑賞に行く時期を逃さないように、各地の蛍の様子をチェックしておくといいかもしれません。
どんな種類の蛍がいるの?
日本に生息している蛍の種類は、50種類程度だといわれています。
「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」「ヒメボタル」が有名どころですが、実はそのほかのほたるは成虫になると光らなくなるんだそう。
だから、私たちが実際に「蛍」として認識しているのは、「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」「ヒメボタル」の3種類が主みたいです。
では、その3種類の蛍にはどんな違いがあるのでしょうか?
【サイズ】15mm(オス)/17mm(メス)
【光の色】黄色
【光る周期】2~4秒/回
【飛び方】曲線を描きながら飛ぶ
【サイズ】6~9mm(オス)/7.5mm(メス)
【光の色】黄色
【光る周期】0.5~1秒/回
【飛び方】ジグザグに飛ぶ
【サイズ】9mm(オス)/11mm(メス)
【光の色】緑っぽい黄色
【光る周期】0.5秒/回
【飛び方】まっすぐ飛ぶ
クリップが約28mmなので、「ヒメボタル」の体長はそのわずか「4分の1」ほど。小さい体でぴかぴか光っているんですね。
蛍によって、それぞれ異なった飛び方をするというのも、知らない人が多いのではないでしょうか。鑑賞する時に動きに注目するのも面白そう。
ちなみに「ゲンジボタル」は西日本と東日本で飛ぶ速度が違うんだそう。西日本は「速く」東日本は「のんびり」飛ぶみたいです。
さらに、西に生息している蛍ほど、光の点滅の間隔が短いことが分かっています。
関西は、蛍までせっかちなのかもしれませんね。
蛍を鑑賞するときのマナーとコツ
蛍を見る時にはいくつかの注意点があるので、紹介していきます。蛍を実際に見に行く前にチェックしてみてください。
〈ほたる観賞のマナー〉
①光を発しないようにする
蛍は光でお互いにコミュニケーションをとるので、私たちが光を当てるとその交流を妨げてしまいます。
車のライトなども影響を与えてしまうので、駐車場が指定されている場合はそこに停めるのがいいですね。
スマホで写真を撮るときにもフラッシュをたいてしまう場合があるので注意しましょう。
②大きな音をたてないようにする
蛍は音にも敏感なので、大きな声で喋ったり、騒音を出さないよう気をつけましょう。
③ごみを捨てないようにする
蛍の住む川や森を汚さないことが、蛍の保護につながります。
④蛍を捕まえないようにする
捕まえてしまっては、蛍が繁殖できなくなります。手で触れても弱ってしまうので、注意してください。
基本的に「蛍に影響を与えないようにすること」が大事。スマホの光など、注意しないとついついやってしまいそうです。
自然に生きる蛍をこれからも見続けるため、このマナーを守って鑑賞しましょう。
〈鑑賞に行くときのコツ〉
①雨の日/風の強い日/冷え込む日などの鑑賞は避ける
蛍は、雨が降っている日や、風の強い日、冷え込む日などはあまり飛ばないことが知られています。
飛び回るきれいな光を鑑賞したい場合は、晴れた日や、風が穏やかな日がおすすめです。
気温がそんなに低くない日でも、アウターを持っていくと安心かもしれませんね。
②明るめのうちに目的地についておく
蛍がよく飛ぶのは20:00~21:00。「日没から2時間後」と言われています。
暗くなる前に目的地についておいた方が安全ですね。
③「ひとり」での鑑賞や「子供同士」での鑑賞を避ける
鑑賞中は「夜間/暗い場所」での移動になるので、はぐれたり、道に迷ったりしないように「複数人」で行動することをおすすめします。
④できるだけ動きやすい恰好で行く
蛍が見られる場所は、川沿いで地面が湿っていることが多く、夜間は足元も見えにくいので「動きやすい恰好」をして行くのがおすすめです。
また、草が茂ったところに入ることもあるかもしれないので、足を露出しすぎない恰好が良いかもしれません。
兵庫県で蛍が見られるスポット 10選
ここからは、神戸から足を運びやすい場所にある兵庫県内の「ほたる鑑賞スポット」をいくつかご紹介していきます。
【西宮市】山口町 有馬川
画像:西宮市山口町公式サイトより
西宮市山口町に流れる「有馬川」では、ゲンジボタルを見ることができます。地元住民が協力し合って、蛍を守っているんだそう。
毎年5月末から7月ごろにかけてホタルが飛び交います。今年ももうすでに蛍が出現しています。
毎年6月初旬には、蛍を観察しながら歩く「ホタルウォークラリー」を開催しているみたいです。
見られる蛍 ゲンジボタル(5月末~7月)※6月末から8月中旬には、一部でヘイケボタルが見られます。
【豊岡市】城崎温泉 木屋町通り
画像: 城崎温泉観光協会公式サイトより
春は桜の名所としても人気の「城崎温泉」。メインストリートからは裏道にあたる木屋町通りの近くを流れる「大谿川」付近で蛍を見ることができます。
夜の食事のあと、温泉街ならではの外湯めぐりとともに、「ほたる鑑賞」を楽しむのも夏らしくて素敵ですね。
見られる蛍 ゲンジボタル・ヘイケボタル(6月下旬)
【豊岡市】奥山川
画像:豊岡市観光サイトより
出石そばなどで有名な豊岡市出石町(いずしまち)を流れる「奥山川」でも「ほたる鑑賞」ができます。
奥山地区の奥山渓谷全域で、ゲンジボタルが飛び交う姿が楽しるみたいです。毎年6月には「ほたるまつり」が開催されています。
見られる蛍 ゲンジボタル(6月中旬~下旬)
【豊岡市】コウノトリの郷公園
画像:豊岡市立コウノトリ文化館公式サイトより
豊岡市にある「コウノトリの郷公園」では、ヘイケボタルとゲンジボタルを見ることができます。
園内には生きものが暮らしやすい「ビオトープ」などがあり、毎年6月には周辺でホタルを観察するイベントも開催。
今年は6月7(金)に、ホタル観察会「ホタルの夕べ」の開催を予定。参加費無料で、懐中電灯を持参して蛍を観察します。
見られる蛍 ヘイケボタル・ゲンジボタル(6月上旬~)
【養父市】奥米地(おくめいじ)
画像:ほたるの館公式Instagramより
兵庫県のゲンジボタル保護区に指定されている「養父市奥米地(やぶしおくめいじ)」でも蛍を鑑賞できます。
また、付近の「ほたるの里」では毎年「ほたる祭り」が開催されています。ほたるまつり期間中は、有料ですが駐車場もあり、約400台程度駐車が可能です。
車を止められる場所があるのは安心ですよね。
見られる蛍 ゲンジボタル・ヒメボタルなど(6月中旬~下旬)
【南あわじ市】諭鶴羽(ゆづるは)ダム
画像:兵庫県公式観光サイトより
南あわじ市にある「諭鶴羽(ゆづるは)ダム」も蛍が鑑賞できるスポットで、最盛期には数百匹のホタルが飛び交うんだそう。
ダムの上流にある橋のそばには遊歩道があり、そこを歩きながら蛍を鑑賞できます。
ダムから車で20分くらいのところにある成相(なりあい)渓谷の「成相川」でもたくさんの蛍が見られるんだそう。
ちなみに、「諭鶴羽ダム」はお花見でも人気の場所なので、お花見スポットをまとめた記事でも紹介しています。
見られる蛍 ゲンジボタル・ヘイケボタル(6月上旬~中旬)
【美方郡】ハチ北高原
画像:香美町観光商工課公式Instagramより
ハチ北高原では、毎年7月に「ホタルマンスリー」として、マップをもとにいろんなホタル観賞スポットを巡ることができます。
スキー場として有名な「ハチ北」ですが、自然豊かな場所なので「蛍」もたくさん見られるようですね。
7月が「ホタルマンスリー」となっていますが、スポットによってみられる時期が異なるみたいなので注意してください。
見られる蛍 ヘイケボタル・ゲンジボタル・ヒメボタル(7月上旬~下旬)
【多可郡】多可町 八千代区俵田
画像:多可町公式Instagramより
多可町は全域に清流が流れていて、「蛍」を見ることができる自然豊かな町です。中でも「八千代区俵田」では、毎年たくさんのゲンジボタルが出現します。
夏だけでなく、冬には「ラベンダーパーク多可」という公園で、「冬のホタル」という蛍に見立てた行灯を設置するイベントがあるみたい。興味のある人はそちらもチェックしてみてください。
見られる蛍 ゲンジボタルなど(6月上旬~6月下旬)
【姫路市】安富町 林田川
画像:やすとみびより公式サイトより
安富町は、姫路市内から車で約1時間ほどのところにある田園地帯です。日本三大彦山の一つである「雪彦山(せっぴこさん)」も有名なところ。
安富町を流れる「林田川」沿いなどで蛍を鑑賞できます。街灯がほとんどないところなので、たくさんの蛍がきれいに見られるみたいです。
見られる蛍 ゲンジボタル・ヒメボタル(6月中旬~7月上旬)
【神河町】犬見川
画像:観光協会公式Xより
砥峰高原の麓にある「犬見川」(ホテルモンテローザ横)では、「犬見川ほたる祭り」が毎年開催されます。
今年の開催日は6月15日(土)で、イベントに加えてホタル観賞もできるお祭り。
例年飲食物の露店が展開されるので、屋台でお腹を満たしながら「ほたる鑑賞」を楽しむのもいいですね。
見られる蛍 ゲンジボタル(6月上旬~中旬)
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山口町は蛍も桜も有名ですよね~
一見田舎に見えますが、国道や県道沿いは都会です(笑)
山口町は国道や県道はなかなかの発展具合で車通りも多く、日本有数の流通センターだってあるのに、有馬川に行けば自然が豊富ってすごいところですね!子育て世帯も多いらしいです!そりゃ住みたいだろうな〜
畑谷川はやらないそうです
https://www.nishiwaki-kanko.jp/blog/#:~:text=%E4%BB%A4%E5%92%8C%EF%BC%96%E5%B9%B4%E5%BA%A6%2520%E7%95%91,%E3%81%8C%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%25E3%2580%2582