体験型の展示も楽しい! 神戸の企業ミュージアム3選  Feel KOBE

竹中大工道具館

最後に紹介するのは、山陽新幹線「新神戸駅」から徒歩3分のところにある「竹中大工道具館」。総合建設会社「竹中工務店」が設立した、日本で唯一「大工道具」に関する展示をしている博物館です。

館内は7つのコーナーに分かれており、大工道具の歴史や種類、棟梁の仕事、大工道具を作る職人たちなどについて学ぶことができます。館内に入って、印象的だったのが木の香りがしたところ。さまざまな匠の技が光る建物や内装も美しく、施設自体も見どころの一つです。

法隆寺の模型も展示されているエリア「歴史の旅へ」

唐招提寺の木組みを再現した原寸大模型。釘(くぎ)はほとんど使わずに組み立てられた昔の建築技術のすごさが分かる

大工道具の数々を展示しているエリア「道具と手仕事」

こちらは、昭和初期に本格的な建物をつくるのに必要であった道具一式179点がずらりと並ぶショーケース。かんな一つとっても形や大きさが違うものが40丁もあるのですから、その種類の豊富さに驚きます。

地下2階のフロアには、日本の職人たちが手仕事で生み出す究極の美を伝えるエリア「和の伝統美」があります。江戸時代中期に建てられた大徳寺玉林院の茶室「蓑庵(さあん)」の骨組みを再現した展示は、中に入って見学することも可能。職人の技術をじっくりと観察できます。

 

 

美しい模様が施された組子細工は、どこから見るかでデザインが違って見えるのがおもしろい

大工道具を手掛ける職人たちにスポットを当てた展示「名工の輝き」

匠たちが扱う木々には、それぞれ特徴があり、どこにどの種類の木材を使用すればいいかを見極めるのも仕事の一つ。そんな木の違いを感じられるようにと、「木を生かす」エリアには杉やヒノキ、赤松などさまざまな種類の木材とそのかんなくずを展示。手にとってみれば、触り心地や香りの違いがよく分かります。

色や香りもそれぞれ違っている

また同じフロア内にある木工室では、工作などの体験型イベントも実施しています。小さなお子さんが参加できるイベントや大人向けの講座もあるので、興味があれば事前に開催日時等詳細を公式サイトでチェックしてみてくださいね。

休憩室の外に広がる庭も風情があって癒される

帰り際には入り口横にあるミュージアムショップもチェックしてみては?

歴史や種類など大工道具について学べるのはもちろん、建物の細かな部分に注目してみると、匠たちの職人技が随所に施されていて、その素晴らしさを体感できる竹中大工道具館。特に、建築やものづくりに興味がある方には、ぜひ訪れてみてほしい博物館です。

Information

竹中大工道具館
住所:神戸市中央区熊内町7-5-1
アクセス:山陽新幹線「新神戸駅」中央改札口・神戸市営地下鉄「新神戸駅」北出口2より徒歩約3分、神戸市バス2系統・18系統「熊内6丁目」下車徒歩約2分
TEL: 078-242-0216
開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:一般700円、シニア(65歳以上)・大学生・高校生500円、中学生以下は無料
公式サイト:https://www.dougukan.jp/

今回紹介した企業ミュージアムは体験型展示が多く、「遊びながら楽しく学べる」というのがおすすめポイント。小さなお子さんから大人まで楽しめるスポットなので、休日のお出かけ先として、ぜひ検討してみてください!

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