異人館『旧ハンター住宅』が、王子動物園から「北野」に戻るかも

移築されていた異人館が、動物園の再整備で「北野」に戻ることになるかもしれません。

神戸市灘区青谷町1-1-4

王子動物園の中にある「旧ハンター住宅」は、もともと中央区「北野町3丁目」にあった建物を昭和38年（1963年）に移築したもので、現存する神戸の異人館の中では最大の規模のものの1つです。

最初に作られたのがいつかは、はっきりと分かってないそうですが、明治22年（1889年）頃、ドイツ人がイギリス人の技師に依頼して作ったものといわれてます。

それをイギリス人の「E.H.ハンター氏」が買い取り、改造して今のような形に仕上げたもので、国の重要文化財に指定されてます。

画像：王子動物園HPより

玄関ホール、書斎、食堂、応接室などがあり、手の込んだ装飾やブロンズのシャンデリア、イギリスから取り寄せたステンドグラスなどを見ることができます。

ちなみに、ベランダは、はじめ開放されていましたが、日本の風土に適さないために「窓」がはめこまれたんだそう。

週末を中心に、動物園入園者は「無料」で見ることができる施設です。

「王子公園」は、関西学院大学の新キャンパスや、新スタジアムの建設、「王子動物園」のリニューアルなど再整備が計画されてます。

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2023年9月22日

現在「ハンター住宅」がある場所は、動物園から「スポーツゾーン」へと変更され、新スタジアムの建設予定地となります。

建物を一体どうするのか？

市会に提出された「再整備基本計画（素案）」では、「解体・再建による耐震工事に際して、北野地区への移築の検討を 進めます」とされてます。

北野には、「ハンター住宅」があった坂が「ハンター坂」という名となって残ってます。できれば、この坂の上に戻ってきたいところ。

異人館の中でも「最大の規模」ですから、土地を探すのも大変でしょうし、費用の問題もありますし、まだまだ「検討段階」のようですが、戻ってくるとなったら大きなニュース。

跡地にできる新スタジアムの工事は、今の段階では「2028年後半～」のイメージ。早くてもまだ5年ほど先ですが、どうなるんでしょうね。

◆関連リンク
・王子動物園 – 公式サイト