実はアトラクションが多い体験型ミュージアム『カワサキワールド』で、日本のものづくり力に触れて、学んで、楽しむ

バイクにも新幹線にも乗れる圧巻の実物展示

次のエリアは、旧車から最新モデルまで、さまざまなカワサキのバイクが展示されている「モーターサイクルギャラリー」。一般向けに販売されているバイクが展示されているというのと、最新モデルなどもありますので、かなりワクワクします。

展示車両は入れ替わることもあって、常に30台ぐらいが並んでいますので、モーターショーを見るような空気感です。

入ってすぐ右手にあるのは「Ninja H2R」のカウルを外したモデル。アメリカのレースで世界最速記録を出したマシンだそうですが、こうした状態で中の様子が見られるのは貴重みたいです。

「Ninja H2R」の市販モデルである「Ninja H2」。カウルの一番前の部分には、さっきの「リバーマーク」が付いてました。

1972年に発売された「Z1」は世界的なヒット作で、カワサキの歴史を語る上で欠かせない伝説のモデルです。ちなみにこの車体の製造番号は1番。レア過ぎます。

2019年の東京モーターショーでお披露目された「Z H2」と「Ninja ZX-25R」。右側の「Ninja ZX-25R」を見るために、わざわざカワサキワールドまで来る人もいるんだとか。

今のところ、2020年の春頃まで展示する予定だそうです。

すぐ隣には2019年の鈴鹿8耐で優勝した実際のマシンと、ライダーが着ていたツナギも展示されてます。こちらも2020年春までの展示予定。

そもそもレースに参加しているのは、レースで培ったノウハウを市販品にフィードバックするという側面がありますので、レースに出るマシンは技術の宝庫なワケです。

ほかにも世界的なレースで活躍した本物のマシンが並んでいます。時代やレースによってマシンの形が違います。空気抵抗だったり路面だったり重さだったり、様々な事を検証した上でできあがったんだと思います。

あと、「カワサキといえばライムグリーン」のイメージは、レースの世界から始まったそうですが、元々は不吉な色だと言われていたそうです。そういう意味では、「カワサキ」が色のイメージを変えたとも言えるかもしれません。

カワサキワールドの中でも一番の人気を誇るのが、ライディングシミュレーター「RidEX(ライデックス)」。免許を持っていない人でもサーキット走行が体験できるというもので、実在のコースを2周、約4分間で擬似走行します。

またがるのは1,000ccの大型バイク。左右に約9度ずつ傾けることができて、乗っているような気分で臨場感を体験できます。

この体験を目当てに来る人もいて、平日でも80人、週末には100人を超える人が集まるそうです。当日会場での予約が必要ですが、身長140cm以上であれば誰でもOK。無料なのもうれしいですね。

普通にゆっくり乗ってみたい方はこちら。市販のバイクが固定台に設置されていて、自由にまたがることができます。親子やカップルで記念撮影してる人もたくさんいてます。

「モーターサイクルギャラリー」が終わると、いよいよ子どもが一番楽しめるであろうエリアにはいります。

「陸のゾーン」に入ると、正面に0系新幹線が展示されています。これも川崎重工製だったんですね。実物だけあって大きさも見た目もインパクト抜群。昭和生まれの人には懐かしさを感じる展示の一つかもしれません。

新幹線の左右にある階段を上ると車両の中に入ることができます。運転席も出入り自由。レバーをガチャガチャいじってみたり、お約束の「発車オーライ」をしてみたり。

それにしても、電話の形が懐かしい。もっと言うと全体的に昭和感があるところが、ここから新幹線の歴史が始まったと思わせてくれます。

先頭車両ということで、後ろへ行くと客室があります。めずらしさはありませんが、これらも実際に使われていたシートです。リクライニングできるし、ちょっと休憩もできます。

このレトロなシートを見て思い出すのですが、昔は新幹線の全車両で喫煙可能でした。

新幹線の右手には「海のゾーン」が。赤い船はさすがに実物ではありませんが、それでもかなりの大きさです。中に入ると「ものづくりシアター」があり、船の進水式の様子などを楽しむことができます。

3つの画面でできた「ものづくりシアター」では、新幹線や飛行機ができるまでの工程など、川崎重工の製品に関する映像を見ることができます。普段あまり目にしない光景なので、小さい子どもだけでなく大人でも楽しめそう。

進水式は、たまに市民見学会などもやってますので、機会があったら実際にどうぞ。

見るだけでは物足りないという人にはいくつかの体験型施設がありまして、これがゲームセンターにもありそうな本格的なシミュレーター。

「海のゾーン」には水上バイクに乗るゲームがあり、ちょっとしたマリンスポーツを楽しむことができます。小さい子どもでも、スタッフの人がいい感じでフォローしてくれるので、楽しめると思います。

実際の製品である「ジェットスキー」にもまたがることができます。一般名称は「水上オートバイ」で、「ジェットスキー」は製品名だというのを初めて知りました。

3人まで乗れるし、身近にあるバイクとは違うし実際に乗れるというのは良い体験になるかも。あまりない機会なんで記念撮影をどうぞ。

こういう場所に来るとテンションが上がってしまいますが、疲れる前にひと息つきましょう。「空のゾーン」の奥にある、南西側の角の休憩スペースは、目立たないながらもホッとできるスポットです。

食事はできませんが、飲み物はOK。スペース内には自動販売機もあります。ガラス越しにメリケンパークの風景が見えるのも良い感じです。

 

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神戸ジャーナル 編集部

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4 件のコメントコメントを残す
  • 匿名さん

    わくわく!!!!!!!!!!!!
    明後日に行きます!!!!!!!

    2023年5月10日4:28 PM 返信する
  • ひまわり」

    今度カワサキワールドに行きます!!
    楽しみにしています。
    他の人のみなさん頑張ってください。!!

    2023年5月10日4:25 PM 返信する
  • みな

    行きます

    2023年2月22日11:15 AM 返信する
    • 水無月

      楽しそうですね。ぜひ行ってみたい!!

      2023年3月28日5:41 PM 返信する