2階は、図のピンクと黄緑のゾーンが有料エリア。それぞれで入場料は別。ピンクの方は、特別展のスペースなので、展示内容も値段もその時々で変わってきます。
「コレクション展示室」は、神戸市立博物館が持つ貴重資料の展示スペース。国宝21点、重要文化財76点など、これまで常設展示できていなかった資料が見れるようになったそう。
入場料
一般300円、大学生150円、高校生以下は無料。
※当日、「特別展」入場の場合 一般200円、大学生100円に。
『神戸市立博物館』は、「神戸市立南蛮美術館」と「神戸市立考古館」の収蔵資料を統合してできた博物館なので、資料には、外国の影響を受けた美術品や、銅鐸(どうたく)などの考古資料がたくさんあります。
その数、7万点以上。
まだ、段ボールに入ったまま、確認できていない資料もあるそうです。いつか、こんな貴重なもの発見しました的な発表があるかも?
神戸市立博物館が所蔵する重要文化財のひとつが、「聖フランシスコ・ザビエル像」。
一度見たら忘れられないインパクト。歴史の教科書に載っていてたぶんテストに出た、あの「本物」です。
元々は、大阪で発見されたものですが、神戸の収集家が交渉の末、昭和10年に手に入れたそう。
金額は、当時で「3万円」。大学初任給が70円くらいの時代、すんごい高いことは間違いない。
光による劣化を防ぐため、本物が見れるのは年間60日だけ。それ以外の時は、レプリカになるそうです。(直近は~2019年12月22日まで本物展示)
今回のリニューアルでは、聖フランシスコ・ザビエル像のためだけの部屋が設けられてまして、「燃えている心臓」の意味など画の細かい解説や、ザビエルの軌跡や年表なども合わせて展示。
タッチパネルの画面では、ザビエルが送った「手紙の内容」などを知ることもできます。ちなみに、日本の第一印象についてザビエルは、こう書いてました。
「この国の人びとは、今までに発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人は異教徒のあいだでは見つけられないでしょう」(一部抜粋)
べた褒めです。なんだか嬉しくなります。
館所蔵の「国宝」は、「桜ヶ丘銅鐸(どうたく)」。リニューアルで、「360度どこからでも」見れるように。
模様に違いがあったり、描かれている絵が違ったり、じっくり見てみると発見も。研究目的で来る人には、特によさそうです。
「びいどろ・ぎやまん・ガラス」のコーナーでは、江戸時代から戦前頃までのガラス工芸品を見ることができます。
江戸時代に10数年しか作られていない手彫りの名品など、関西で展示しているところは少ない、貴重な品々です。
『コレクション展示室』の展示品は、数か月でテーマに合わせて入れ替えがあって、2~3か月に1回のペースで行くと、いつも違ったものが見られるかんじ。なんせ7万点です。
さて、いっぱい見て一息入れたくなったら、ミュージアムカフェが気になるところ!
カオル
とりあえず「食パン」を買う人です。
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