売店前には唯一、階段を使わずに釣台に入れる出入口があります。位置的にもちょうど真ん中あたりなので、ここから入ってみましょう。
入ってすぐのあたりはこんな感じでスロープになっています。先ほどの入口もそうですが、段差がなく、手すりがあるので、年配の方や足に不安のある方も利用しやすいのではないでしょうか。
スロープ周辺は「障がい者優先釣場」で、車椅子の方もゆったりと釣りが楽しめるような設計。ちなみにトイレや駐車場もバリアフリーです。この辺りの配慮はさすが市営の施設。
今回は貸竿の「胴突仕掛セット」(1,300円)を借りてみました。竿とリールに仕掛とエサがついた、いわゆる「全部入り」です。
仕掛は平磯海づり公園のオリジナル。2本針の仕掛が2つ入っていて、おもり8号が2個ついてます。
胴突仕掛ってやつなのですが、主に海底の魚を狙うもので、堤防からメバルやカサゴを釣るのに向いているとのこと。
エサはアオムシ。先に言ってしまうと、4時間では使い切れないぐらいの量が入ってます。
よくわからないままシラサエビやサビキ釣り用のオキアミも一緒に買おうとしましたが、店員さんのアドバイス通りやめといてよかったです。
まわりにあまり人がいない、良い感じの場所を見つけたので、荷物を置いて、いよいよ釣りのスタートです。
胴突仕掛は海底の魚を狙うためのものなので、投げ釣りというよりは、おもりの重みで「糸を垂らす」感じ。特に難しい操作も必要なく、初心者でも気軽に挑戦できます。
この日は家族連れが多く、楽しそうな声があちこちから聞こえました。釣台の柵は高さが約80cmあるので、よっぽどでなければ海に落ちるようなことにはなりません。小さな子ども連れでも安心して楽しめそうです。
この辺りは神戸空港が近いので、上空を行き交う飛行機の音も聞こえます。空を眺める心の余裕があれば、きっと魚も釣れるはず。
と思っていたら、10分後にかわいらしいのがヒット! 15cmぐらいでしょうか。マタナゴという魚です。
コツコツとした感触があるなとは思っていましたが、こんなに早く釣れるとは。とりあえずボウズは回避です。
園内には自由に使えるタモ(網)がいくつか用意されていて、大物が釣れるとまわりの人が助けてくれたりするのですが、今回は遠慮しときます。
神戸ジャーナル 編集部
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