桜の季節『まやビューライン』で阪神間を一望できる「掬星台」へ

神戸の山といえば六甲山をあげる人が少なくありませんが、「六甲山」というひとつの山はなく、東西数十kmにおよぶ六甲山系全域のことを指します。

その中央にある「摩耶山」は標高702mの山で、山頂付近の「掬星台」からは阪神間の街並みが一望でき、「日本三大夜景」のひとつにも数えられています。

そんな摩耶山にアクセスするのに便利なのが、今回利用した『まやビューライン』です。神戸のど真ん中から数十分で行けるということで、どんな感じなのか確かめてきました。


神戸市灘区箕岡通4-3

まずはJR三ノ宮駅からバスでスタート

まずは摩耶ケーブルの始発駅へ向かいます。今回は神戸市バス18系統を利用するため、JR神戸線「三宮」駅南側のターミナル前から出発。バスの料金は大人210円、小人110円です。

25分ほどで「摩耶ケーブル下」に到着すると、満開の桜が出迎えてくれました。バス停が駅に近いだけでなく、摩耶ケーブルへの乗り継ぎもスムーズで便利だなと感じます。

この辺りはかなり急な上り坂になっていますので、よほど鍛えているか自信のある人以外はやはりバスでのアクセスがオススメです。

チケットを購入し、ケーブルカーに乗り込みます。今回は最初から山頂との往復が決まっているので、ケーブルとロープウェーの全区間往復券(大人1,560円)にしました。

グリーンの車両はクラシカルでかわいらしい雰囲気。前後左右がほとんど窓なので、外の景色がバッチリ見られます。

車内のシートは外観と同じグリーンでした。シートはすべて下りの方向を向いていますが、一番上の運転席横だけが上向き。

走り出すと意外なほど快適です。駅と駅の中間あたりですれ違うのはケーブルカーのお約束。一番前に座ったおかげで、良い感じの写真が撮れました。

この後、ケーブルカーはさらに急な斜面を上るのですが、最大勾配はなんと28度40分。日本で6番目にきつい勾配で、スキーのジャンプ台と同じぐらいの角度なんだとか。

約5分で「虹の駅」に到着。順路に従って進み、摩耶ロープウェーに乗り換えます。

外に出るとこんな感じ。ここから摩耶ロープウェーの「虹の駅」までは歩いて約2分。うまく乗り継げるようになっていて、次のロープウェーは10分後に出発します。

看板にも書かれていますが、このあたりは瀬戸内海国立公園の六甲地域になっています。「六甲山」や「布引の滝」と同じくくりですね。

こちらが摩耶ロープウェーの「虹の駅」。中にはトイレや休憩スペースもあります。改札は出発の3分前からで、アナウンスも流れるので安心です。

これから乗るのはこの赤いゴンドラ。摩耶ロープウェーは60年以上の歴史があり、現在のゴンドラは3代目にあたります。無人で運行するのですが、この日は独り占め状態でした。

動き出してしばらくすると、後ろには神戸の街並みが見えます。左手の山上にある建物は、廃墟となった旧摩耶観光ホテル。「虹の駅」のすぐそばにありますが、現在は立ち入り禁止になっています。

 

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神戸ジャーナル 編集部

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